全国津々浦々、with膠原病の皆様。

梅雨時の体調管理、ご苦労されてませんか?

 

先日、ようやく市のホームページでコロナ予防接種券を申請しました。

ステロイド使った免疫抑制治療をしているということで、私、基礎疾患のある人枠に当てはまるのよね。

 

その3日後に送られてきました、接種券。早いな。

でも実際、市内で予約と接種できるのは8月以降て・・・。遅いな。

8月か。8月になったら日本はどんなんになってるんでしょうね・・・

一刻もはやく受けたい人は、国や府の大規模接種会場へ行くことになります。

遠いしな。う~ん、どうしよう。

 

そんな折、磯田道史先生の『感染症の日本史』文春新書(2020年9月)を読みました。

 

奈良時代の天然痘とか、江戸時代のパンデミックとか。

スペイン風邪、痘瘡、はしか、などなど・・・

 

隔離政策は昔からあったけど、それは感染拡大予防ではなく、お殿様に罹らないようにするためだったとか。

一方、「ぼくにうつってもいいから、藩の仕事が滞らないようにしてね」とお城への出勤を禁止しなかった賢い藩主もいるとか。

山奥に隔離小屋を作って、患者の家族親戚全員ぶちこんでほったらかしの藩もあれば、

隔離小屋に食料など支援物資を運んで(給付金的なもの)、さらに医者が往診するという手厚い政策を実施したところもある。

 

みたいな話です。

だいたい私は本1冊読んで、記憶しておけるのは1ページあるかないかなので(苦笑)。

印象的な数行だけ、記しておきます。

 

・・・個々の人間が、感染症という巨大な現象といかに対峙するかを考えるとき、
ミクロ・ヒストリーとマクロ・ヒストリーの相互の連環において捉えていく必要があります。

書簡や日記など、個人の残したミクロな記録からは、マクロ・ヒストリーからは見えてこない、

クラスターの発生の仕方や後遺症の恐ろしさ、本当に有効な予防策、免疫の問題など、

さまざまな教訓を発見することが可能です。

 

そして、患者は誰もが一人一人固有のストーリーを生きています。

感染の大波の前に呑み込まれてしまいがちな個々人の人生や心や「いのちの輝き」が、

病気の波に洗われて、姿をあらわしていることに、あらためて気づかされます。

 

私がブログで闘病の記録を残したいなと思った理由、磯田先生が代弁してくれたわ。