1938(昭和13)年12月22日、南アフリカ東岸沖で漁を行っていた漁船が、
体長約1m50cmの奇妙な魚を捕獲。魚は数時間後に死んでしまうものの、
専門家による見解でこの魚がシーラカンスだと認定されました。
以前ファンの方に撮って頂いた写真を使ってます。。若い。。。w
(参照:サイエンス365daysのサイトより)
南アフリカ、イーストロンドンの博物館の学芸員で、魚類の標本コレクションを担当していた
マージョリー・アイリーン・ドリス・コートニー=ラティマーが、この日、
後に「生きた化石」と形容される〈シーラカンス〉を発見しました。
彼女は、普段から地元の漁師と交流があり、珍しい魚がかかったら連絡してほしい、
と頼んでいました。この日、トロール船の船長からの「グロテスクな魚がかかった」という
連絡を受けて市内の埠頭へ行くと、カルムナ川の河口付近で獲られ山積みされていた
魚の中に、偶然青いひれだけが突き出ているのを見つけました。
それは、長さ1.5mほどで硬い鱗に覆われ、脚のような太い4本の鰭がありました。
わずかに紫がかった薄い青色で、かすかな白い斑点の上に銀色から青を経て
緑に至る虹のような光沢がかかったような美しい色合いをしていました。
ラティマは、博物館に魚を持ちかえって文献を調べましたが、その魚を特定することは
できませんでした。博物館に保存設備がなく、冷蔵倉庫の会社などにも断られたため、
やむなくスケッチをとり、同定のために知り合いの南アフリカ・ロードス大学の生物学教授、
J. L. B. スミス博士に送り、死体は剥製にして保存することにしました。
長期不在だったスミス博士がスケッチを確認したのは翌1939年の2月。
すぐに白亜紀末に絶滅したものと考えられていた古代魚 「シーラカンス」に特徴が一致する
ことに気づき、現地へ向かいました。そして、剥製を確認して、シーラカンスの現生種である
ことが判明したのです。
博士は、発見者と発見場所にちなんで「ラティメリア・カルムナエ」と命名、
それを科学雑誌『ネイチャー』に発表しました。
発掘された化石から、シーラカンスにはいくつかの種類があることがわかっていました。
約6500万年前(中生代白亜紀末)の大量絶滅"K-Pg境界"以降の化石が未発見だったため、
大量絶滅時にシーラカンスも全種が絶えたものと思われていたため、
この発見は大きな話題となりました。
スミス博士が、2体目のシーラカンス発見に立ち会ったのは、14年後の1952年。
発見場所は、アフリカの南東にあるロコモ諸島のアンジュアン島付近。
現地では時々網にかかり、漁師には「ゴンベッサ」(役に立たないの意、味が悪く食用に適さないことから)という名前で知られていたことから、
現在では南アフリカよりもこちらのほうが分布域の中心だと考えられています。
1992年にはインドネシアのメナド島でも「インドネシア・シーラカンス」が
発見されています。
日本ではまだ見つかっていませんが、深海の海洋環境は世界中で近しい環境にあるため、
「日本にはいない」と断定するほうが難しい、とも言われています。
もしかしたら、駿河湾の深い海を悠然と泳いでいるかもしれませんね。
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