吉田クリニック 院長の独語

吉田クリニック 院長の独語

医療関係に限らず日常の出来事についても思うところを書いています

 やはり単体の病原菌で年間3万人以上もの人が亡くなっているのは異常です。これは政府が3年前に「マスク着用は自由意志」と宣言してから死者数は変化していません。もうすでに感染経路はエアゾル感染(空気感染より弱いが飛沫感染より強力)と判明しているため、少なくともマスク着用していれば防止しうるはずです。しかも既知の通り、コロナは感染した人は発症する前に他人への感染源となります。つまり「自分は熱がないからかかっていない」と誤解した人が、宴会や会食やら、人と近い位置での会話で他人にうつすのです。

 3年前にここのブログでも述べましたが政府が「マスク着用自由意志」と言えばみんな着用しなくなるのは明白ですね。そしていまだにこの死亡数を政府はどのように説明するのでしょうか。というかメディアでもほとんど取り上げないので世の中では「コロナ? まだいるの?」という感覚になってしまったのが怖いのです。

 朝日新聞社 によるストーリー 2026.5.8

 新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行してから、8日で3年を迎えた。パンデミック(世界的大流行)を経て、注目されることは減ったが、日本では年間3万人以上が亡くなり続けており、ウイルスの変異も続いている。

■日本人の死因の8位 死者の9割は高齢者

 5類は感染症法上、季節性インフルエンザなどと同じ位置づけとなる。だが、死亡者数は依然として少なくない。厚生労働省の人口動態統計によると、2024年は年約3万6千人で、65歳以上の高齢者が9割以上を占める。23年の約3万8千人と比べても大きな減少はみられず、23、24年とも日本人の死因の8位となっている。重症化リスクの高い高齢者らにとっては、いまも重大な病気だ。

 5類移行後は、全ての感染者数を把握することがなくなり、定点医療機関からの報告をもとに、厚生労働省などが流行状況を追っている。それによると、夏と冬に流行規模が大きくなる傾向がある。

■3年経て流行の兆し、「セミ」と呼ばれる変異も

 ウイルスの変異をみると、21年11月に出現し、日本では22年初めから主流になった「オミクロン株」の流行が続く。世界保健機関(WHO)は昨年12月、オミクロン株の「BA.3.2」を監視対象に指定した。

 「BA.3.2」は、3年ほどの期間を経て、BA.3系統が流行の兆しを見せ始めたことが注目されている。幼虫として長い時間を土の中で過ごした後、地上に出て羽化する姿になぞらえ、海外では「セミ」の呼称でも報じられている。

 今年の箱根マラソンのことでした。沿道の観客の犬がコースに飛び出して、走行する選手と並走しながら絡みついた事件がありました。きわめて危険な状況です。これで選手は動揺し走行に影響が及んだことでしょう。箱根を走る選手は小さいころからここを走ることを夢見て、練習も頑張りストイックな生活をして、それで勝ち上がってきてようやく出場できたのです。ここの大会で活躍するということが小さいころからの夢のはずです。しかし飼い主さんの非常識な行為により、その選手の過去十数年の努力に対して足を引っ張ったことになります。

 人間社会と共存させるのであれば、お互い迷惑をかけないような管理が必要です。日頃リードをつけないで(あるいはつけていたとしてもやたら長く伸びるリードも含む)、散歩をさせていたら自分の動ける範囲の空間は自分のテリトリーだと思うでしょう。そこで起こる事象に対して思うまま、じゃれついたり、噛みついたり、飛びついたりする習性は否定できません。

 きちんと外へ出るときは飼い主さんがコントロールしなければ人間と共存するのは難しいでしょうね。これは犬にとっても可哀そうなことです。残念です。

 もし盲導犬に誘導された視覚障害者の方に危害を加えなくとも、驚かせるような行為や不安に陥れるような行為は、それが意図的ではないにしても危害を加えることに類似する行為です。被告は「負傷させてはいない」と言っていますが、怪我さえなければ正しいマナーだったというわけではありません。 

 まずはこの被告は犬を散歩させるのにリードをつけていないというところからマナー違反です。そして常識的に盲導犬を認めたなら自分の手元にリードを引き寄せ道の端に佇み、道を譲るということも大事です。犬の散歩時にはリードをつけて飼い主の手の届く範囲で犬を帯同させないとコントロールが難しい場合があります。「うちの子はおとなしいから」とか「小さいから」という理由は犬である以上は理由になりません。もしこの飼い主が常態的にリードをせずに散歩をさせていたのであれば、飼い主の手の届かぬ範囲では犬特有の「縄張り意識」が本能的に突然出てくる場合もあるでしょう。今回の裁判は怪我の有無が争点ではあります。

 しかしもともとリードをつけない散歩のさせ方に誤りがあるにもかかわらず、怪我さえなければ自身は犬との暮らしかたが正しかったといえるのでしょうか?

4/26(日) 配信 読売新聞オンライン

 盲導犬にリードなしの犬が近づいたことが原因で転倒して負傷したとして、視覚障害者の女性が、犬の飼い主に約170万円の損害賠償を求めた訴訟が、松山地裁今治支部で争われている。女性は「盲導犬に犬を近づける危険性を広く知ってほしい」と訴えるのに対し、被告側は「すぐに呼び戻し、けがはさせていない」などとして請求棄却を求めている。

 訴状などによると、愛媛県今治市に住む50歳代女性が2023年6月、盲導犬のラブラドルレトリバーとともに今治市内の路上を歩いて帰宅中、リードをしていない小型犬のチワワが近づいてきた。盲導犬は急停止し、女性はバランスを崩して転倒。腰や両手足に打撲、ねんざのけがを負ったとして、治療費や慰謝料を求め、24年5月に提訴した。

 被告側は訴訟で、リードをつけずに犬を散歩させたことを認める一方、「盲導犬のにおいを嗅ぎに近づこうとしただけで、呼び戻すとすぐに離れた」と反論。盲導犬が立ち止まった際、女性はその場に座り込んだだけで負傷していない、と主張する。

 原告側の代理人弁護士によると、訴訟では、裁判官から和解を提案されたが、双方が受け入れなかった。盲導犬に犬を近づけたことの過失の有無、負傷の有無や因果関係が争点となっているという。

 原告の女性は読売新聞の取材に、「公道で転倒すれば車にはねられる恐れもあり、命の危険につながる」と強調。「ガイド中の盲導犬を邪魔することがいかに危険か知ってもらいたい」とする。