両親がいれば高校までは楽にすすめる
大学までは出してもらえる

そう思うのは自由だが、世の中にはいろんな人がいる

空っぽの財布が見えている(比喩)状態で父は言う
「行きたい学校があれば言いなさい」と
中卒の母は言う
「高校だけは出ておきなさい」と

そんな風に言われたら高校に楽に行けると思うじゃないか
先に大学でも専門でも出してもらえると思うじゃないか

何のことはなく、期待はずれもいいとこで、私はアルバイトしながら高校に通った
大学を諦めたのは必然的だった
夢を諦めたのも必然的だった

本当に本当は薬剤師になりたかった
薬は人を助ける
だから、私は人を助けたかった
たけど、身近な家族が助けを求めているのに進学なんて出来ない

就職して家族を助ける
僕は決めるしかなかった
後悔なんてないって格好良く決めたくても、残念なことに後悔はつきない
だけど、決めたなら全うしよう
意地くらいはある

そして、幸せなことに家族以外の他人が私を認めてくれる
家族のために生きるのは良いことだけど、家族のだけのために生きる必要はないと教えてくれた

本当に有難い人がいる
本当に恵まれている

人生はつらいこと半分、楽しいこと半分だね