渡邉です。
出版企画書の書き方、ってセミナーなどあるかと思いますが、企画書が書けるようになっても、「企画が立てられていない」と本にはならない。
そういう企画書ほど編集者が10秒で見て「ポイ捨て」末路をたどらざるをえません。
企画書の書き方にフォーカスする以上に、本という「商品の企画を立てられる」か、「商品の設計」ができるかが、何よりも重要になってくるわけです。
商品設計・商品企画という観点からいうと、すべてのビジネスに通じるところがありますよね?
しかしなぜか「本」になると、その考えがすっぽり抜け落ちてしまって「商品企画になってない!」感満載の書類に仕上がっちゃっていることがめちゃくちゃ多いです。
「企画」が重要なんです。
アイデアだけが大切でもなく、企画書を書く文章がうまいか・伝わるか、ではないのです。
どんな読者に、どんなテーマでどんな内容で提供するのか。
その内容の詳細はどのようなものなのか。
それがどれだけ売れるのか、たくさん売ることはできるか?そのための販路はあるか?確保されているか?確保されていないなら、「作り出す」「生み出す」ことはできるか?……などなどを考え、アウトプットし、時にはトライアンドエラーを繰り返しながら詰めていくわけです。
出版社は営利企業です。
本でお商売。
そして本は「多売」商品です。
たくさん売れないとビジネスにならない。
その売り方にいろいろ疑問視や、賛否両論もあるものの、現状はまだ変わらない。
だから、結構ドメスティックな世界でもあるとも言えるのですけどね(^^;;。
とまあ、人によっては「厳しいなあ」「難しいなあ」ということを書いているかもしれませんが…。。
ただ世の中はやっぱりすごくて、可能性無限大なもので、こういう状況をする〜〜っと乗り越えてくる「著者」という人々が存在しているわけでして…(^^)。
だから「無理」とか「ダメ」とかないんですよ。
そしてその扉は「誰でも」「公平」に開かれてもいるわけで。
「企画書を書く」という以上に「企画を立てる」→たてたものを紙にアウトプットして「プレゼン資料にする」という意識をもってもらえると、また出版活動の取り組み方にも変化が現れてくるのではないでしょうか。
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