これまで一気呵成的に発達障害と狂気について縷々考えるとところを述べてきました。

 

発達障害の示す狂気というのは、いまでは特に意識することなく治療の枠内におさまってきた感があります。

 

典型的な自閉症レベルであれば、社会生活上の困難がそのまま狂気に結び付けられる事情はまだ濃厚ですが、

ADHDレベルであればその内包世界が当事者により少しづつ公開されることにより、社会の理解度はより一層深まると考えられます。

 

また二次障害による狂気の発現にもそれが「ゆたかな自閉」である場合には創造的契機によって当事者と社会全般にとって良い結果が得られると思われます。

 

なにより発達障害という「静かなる狂気」がどこまで社会の中にある狂気の枠組みの中に浸透していくか、これはある意味いい観ものではないかと思っています。

 

(少し暇ができたら続く)