ちょっとネタが尽きてきたので、日々聞き流している某国の昔のラジオ番組をもとに翻案を作成することにしました。
取材した「愉快な応接室」とは、現在のチャンネルAの前身にあたる東亜放送の開局から閉局まで続いたロングセラー番組です。
参照:http://japanese.donga.com/List/3/all/27/421182/1
レギュラーゲスト、スペシャルゲスト、シンガーゲストの掛け合いによるこの番組は結構息が長かったようで、一時期は梁柱東氏のような某国国文学の碩学もレギュラーゲストとして出演しておりました。
体力が続けばもう数編作成しようかと思っておりますので(^_^;)
 
ある人が友達の家を訪ねに行った。友達は親しく離れまで案内してくれた。その人が床に座ると、ふと壁の額に気がついた。その額にあった文章いわく、
上客立離帰
中客當日帰
下客一夜宿
というものであったが、意味を解いてみると、上等な客は立ったまま用件だけ終えて帰る客のこと、
中等な客はその日に帰ってくれる客のこと、最下の客は一晩泊まって帰る客のことであった。
そんな内容であったから、客とすれば落ち着かず不安で長居できそうになく、帰ろうか帰るまいかと思っていた矢先に主人が酒と肴を持ってきた。然るに、焼酎一瓶とキムチ、カクテギであったのであるが、庭を見るとまるまると太った鶏が歩き回っているのに、主人には鶏をつぶして肴にしようという気はなかったようである。そこで、客が主人にいうには「台所に包丁があるなら貸してくれや」「包丁を、なんでや」「驢馬に乗ってきたんやけどな、(酒の肴に)驢馬をつぶそうかと思うてな」というから主人が「帰りはどうするんや」「そこにいる鶏に乗って帰るわ」
結局、客の扱い方が不満であったというのを風刺した話である。

今回および以後本シリーズの出典:http://dbs.donga.com/comm/view.php?r_id=04188&r_serial=01
 
どくしゃになってね…