「何でもないや」
悲しみに暮れる前に
あるときは何を見ても素晴らしく見えるのに、あるときは同じものがすっかり色あせて見えてしまう。幸福になるための努力も無駄に感じてしまう。気分の力は偉大で、幸せなときと落ち込んでいるときでは同じものでもまったく違って見えてしまいます。
こうした気分の変化は、からだの変化と関係しているとアランはある心理学者の話をもとに述べています。体内の血球数の変化が気分の浮き沈みに影響するというのです。それなら話は簡単です。自分でどうすることもできないことは、考えてもしかたない。何でもないや、と落ち込んだ気分を突っぱねてしまいましょう。
しあわせになるために君がやったことは、けっしてむだにはならない。
(3.悲しみのマリー)