「未来は変えられる」
変えられることは何か見極める
将来のことを楽観視するよりも、できるだけ悲観的に考えて備えておいたほうが賢明だという考え方があります。こうした考え方の人たちは、ときに楽観主義を厳しく批判します。楽観主義では現実は変わらない、まやかしに過ぎないと。
そんな批判にアランは次のように答えます。未来は自然現象のようなおのずと出来上がるものと、自分のつくり出すものからできている。この2つを混同してはならないと。自分でつくり出す未来では、晴天にするのも嵐を巻き起こすのも自分次第。よい未来にするのだという意志を持って前に進みましょう。
よい天気をつくり出すのも、嵐をつくり出すのもぼく自身なのだ。まず自分の中に、また自分のまわりに、そして人間の世界のなかに。
(68.楽観主義)