天才たけしの元気が出るテレビ

 ビートたけしさんの番組で一番好きだったのが、この番組です。

 鬼才、テリー伊藤さんと、天才、たけしさんの豪華タッグの番組です。

 面白くないわけがありません。冒頭の、たけしのこんな○○は嫌だ、は、

 その後のフリップ芸につながったと思います。早朝バズーカでは、

 ドッキリの域を超えたドッキリとして、のちの寝起きドッキリに

 影響を与えたと思います。エンペラー吉田さんという、おじいさんも

 全くの素人なのですが、何度も出てきました。非常に生真面目な方で、

 偉くなくとも正しく生きる、が座右の銘です。しかし、この言葉を言う時、

 必ず入れ歯が外れてしまうのです。何度観ても鉄板で笑ってしまいました。

 この番組は素人からスターが生まれるというのが、特徴でした。

 その最高傑作が、高校生ダンス甲子園でしょう。LLブラザーズのような

 正統派も入れば、今来た加藤のように、単純に面白い、関西の女子高生も

 いました。それらの猛者の中でも一番の人気を取ったのは、やはり、

 山本太郎さんでしょう。海パン一丁で、メロリンキューと言って踊ります。

 はっきり言って、今でも、メロリンキューの意味は分かりません。

 けれども、それがおかしくてたまりませんでした。後々、芸能界では

 小島よしおさんのように海パン一丁でネタをやる人が多く出てきますが、

 僕の中では元祖は、山本太郎さんです。才能は他の高校生と比べものに

 ならないくらい、突出していました。これをきっかけに、山本太郎さんは

 芸能界に入ります。しかし、プロになってからは、メロリンキューを封印して

 俳優となりました。NHKで放送されていたトーク番組、トップランナーの

 司会もしていました。随分、おとなしくなってしまったな、と思っていました。

 けれども、東日本大震災の原発事故をきっかけに、物言うタレントになって

 いきました。形は違えど、山本太郎さんが覚醒しました。彼は激しい物言いで

 テレビで扱いづらいタレント扱いを受けました。それならば、と政治の世界へと、

 飛び込んでいきました。現在は、れいわ新選組の代表です。この夏の参議院選挙にも

 東京選挙区から立候補しました。メロリンキュー精神は健在です!