君の瞳をタイホする!

 1988年のドラマです。渋谷区の警視庁、道玄坂警察署刑事課を

 舞台にした作品です。刑事ドラマですが、事件のシーンはあまりありません。

 コンパやナンパの場面が多いです。刑事たちは皆、ブランドの服を着ています。

 音楽は久保田利伸さんです。トレンディドラマの第一作と呼ばれている作品です。

 出演者は、陣内孝則さん、柳葉敏郎さん、三上博史さん、浅野ゆう子さん、

 三田寛子さん、工藤静香さんです。とことん、おしゃれなドラマに仕上がっています。

 それも当然、20代前半の女性をターゲットにしたドラマだからです。今と似ていて、

 当時も若者のテレビ離れが叫ばれ、テレビ局も頭をひねっていたところです。

 ドラマはTBSと言われた時代です。フジテレビは後発でした。実績がありません。

 そこで、スタッフ、キャストを20代メインにしてやってみようと思うのです。

 当時は20代前半の女性が狙い目でした。いつの時代でも、探せばターゲットが

 見つかるはずです。当時の20代前半の女性に代わるものは何か。連ドラも1ケタの

 視聴率が当たり前になってしまいました。しかし、それは受け手の問題よりも

 送り手の問題です。どこのテレビ局のドラマも、似たような作風ばかりです。

 役者さんも売れっ子に頼りすぎです。一人で、二つも三つも掛け持ちしている役者

 さんがいます。それでは飽きられて当然です。民放が、朝ドラで人気が出た、女優に

 ばかり頼るのも、情けないです。自前でスターを作りましょう。今、テレビを観ない

 若者はなぜ観ないのかから、研究していきましょう。娯楽の多様化は逃げ口上です。

 お笑いの世界ではテレビから、人気者が出てきています。M-1などは一夜でスターを

 作り上げてしまいます。若者ばかりとは限りません。昨年のMー1王者はおじさん二人です。

 まさのりさんは、50歳です。ターゲットはもう、年齢は関係ないでしょう。何かに

 飢えている人を狙いましょう。革新的なことをやるのは、どこが先か、戦いはもう

 始まっています。役者なのか、脚本家なのか、演出なのか、プロデューサーなのか!