アンパンマンのひみつ試論 | rikeyaのブログ

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アンパンマンというキャラクターのストーリーはアナーキー(首をすげ替えたり、せっかく擬人化したはずのあんパンを食べてしまったりする)すぎて、大人である私には若干ついていけないのだが、コドモには根強い人気がある。
もし1つ「月齢の小さい時に出逢ったコドモほどこのキャラクターを好く」と仮定させてもらえるなら、アンパンマンの人気の秘密は、非常に本能的、生理的なものと関係しているように思う。

赤ん坊は、自らの生命線である、保護してくれる者の「顔」をまず認識する、らしい。続いて経験的に、食欲なんか旺盛でない赤ん坊も、食べ物にたいへん興味をもつ。それは興味というようなものではなく、特別な親しみのようなものだ。まるで親戚のように食べ物を他と隔てて特別扱いする。コドモがかなり大きくなるまでものを拾って食べてしまうのも、人間の中の古い皮質が引き起こしているとしか思えない(空腹だという状況そのものがなく、わざわざ拾って食べる必然性など全くない)。

アンパンマンはこの“顔”と“食べ物”の理想的な組み合わせなのである。

さらに、赤ん坊は最初うまくしゃべれない。ところがアンパンマンは、最初に発音するコトバの例である「まま」「ぱぱ」にも似た、「ア」を中心に構成されており、小さい子が発音するのにも理想的なのだ。赤ん坊にとって自分が呼ぶことができるものは、最初は少なく、とても身近な、親しいものばかりだ。かくして、アンパンマンは月齢の小さい時点から自分の親しいものの一部となって、成長していくことになるのではないか。