本多静六博士に学ぶ「人生にはなぜ計画が必要か」-3 | haseoのブログ

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③二度と繰り返せぬ人生

・・・さて、自分の一生涯を運営管理する人生計画となると、これはまたなんとしたことか、まったく無関心で放り出したままの人々がすこぶる多い。その時々の推移にまかせ、環境に支配されて、自分の生き方を自分でどうにもしえないでいる人々が大部分であるようである。

 しかし、これらの人々とても、けっしてそれを欲していないわけではない。実は自分をどうしたらよいかと心に思いわずらっていながらも、その境遇に引きずられ、不安に駆られ、消極的な気持ちになって、どうせ計画を立ててもダメだろうと初めからあきらめていたり、あるいは計画を立てたとしても、自らの弱志のためにこれを破り去る結果となっているのである。こうしたありさまの原因の多くは、たしかに根本的に意思の強固を欠き、不用意、怠慢の罪であるといえる。

 何人も二度と繰り返すことのできない貴重な人生に対して、こんなアイマイな態度をとっていていいものであろうか。いいことのあろうはずはない。断じて不可、私はこれを人生の自殺行為なりと断じたい。・・・

 すなわち、人生計画はけっして人生の自由を束縛するものではなく、かえってその拡大充実を図る、自由の使徒だといっても誇張ではない。計画なくして自由なしとも断ずべきである。