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 現在、小学5年生は夏休みの内容を深めて、入試の基本問題を学ぶ時期になり極めて重要な時期と捉えることが出来ます。つまり、この時期の学習が入試を大きく左右するのは明らかです。ですから、確実な合格の為に小5生の募集を強化します。当然、小4からのスタートの方がより確実に合格する指導が可能です。小5同様に募集を強化しております。非受験学年は期間限定で割引してお引き受けしております。入試までお値段は変わりませんのでご安心下さい。

 

 小6受験生も受け入れ可能ですが、この時期からのスタートはかなりの時間を要します。そのことをご理解出来ておりかつ、覚悟のある御家庭のみ受け入れます。最短で志望校合格へと辿り着くように指導していきます。今からですと単元を絞った学習が効率が良くなります。

 

 なお、現在募集はメールでのみ承っております。ラインアカウントは現在工事中になります。ご不便お掛け致します。しばらくお待ちください。

 

 2023年度現在の指導料は、以下の通りになります。

 

 受験学年…対面のみ7500円  ※オンラインは要相談

 非受験学年…7000円 ※対面、オンラインともに変わりません。

 

 通常に比べて非受験学年は割引をしています。入試終了まで変わらず行わせて頂きますので非受験学年の方は期間限定でお得な料金設定にしております。ネットで検索して頂いたり、問い合わせをしてみればわかることですが、他の家庭教師センターや個別指導塾と比較しても割安なお値段で指導しております。学習相談は無料で行わせて頂きますのでお問い合わせ頂ければ随時ご対応させて頂きます(受験学年の学習相談のみは承っておりません)。現在小5生をはじめとした非受験学年生の募集強化中しております!お気軽にお問い合わせ下さい。

 

はじめに(ご紹介)

 

 はじめましての方もいらっしゃるでしょうか?中学入試理系の達人と申します。中学受験だけではなく、高校受験、大学受験にも精通しております。家庭教師として独立する前は20年以上の塾講師の経験があります。元大手進学塾の志望校別コースの科目責任者も務めておりました。作問や解説などの作成も慣れております。このページは、各記事からリンクしている、家庭教師の募集の記事になります。また、私の著書である。『語りかける中学受験算数 超難関校対策集 平面図形編  市原秀夫著(名前はペンネームになります)』が全国書店にて発売中です。難易度は比較的高めの難関校向けの問題集となっており、家庭教師や集団授業を行う際、生徒さんに向けて語りかけるように問題を解説しています。難関校向けとありますが、あらゆる受験生が知っておかなければならない考え方や問題への切り込み方なども掲載しておりますので、全ての受験生に対応できるものと確信しております。書店でお見かけの際は手に取られてみて下さい。

 

 

 今日は2023年9月24日に実施された第1回合格力判定サピックスオープンの算数の全問解説になります。配布された解説は全く見ずに解説を書いておりますので、日頃の指導方法と同様の解説になります。

 問題に関してはお手元の問題を参照して下さい。

 

 

  第1回 合格力判定サピックスオープン 算数 解説

  第1回 合格力判定サピックスオープン 算数 所感

 今回の合格力判定サピックスオープンの所感なのですが、はっきりいって簡単でした。点が取りにくいと感じたのは大問5(2)くらいです。ですから、130点以上は取りたい所です。そこに到達していない場合は何かしらの原因が考えられるので早急な洗い出しと克服が必要になります。聞かれ方もいつもと違っている部分があり、注意深く問題を読まないと簡単に失点してしまう側面もあります。ですから、現段階での実力がそのまま出るようなテストになりました。どちらにしても大切なのは、

 

 テスト結果で一喜一憂せずに、冷静に分析して得点が良い場合も悪い場合も弱点を見つけて冷静に分析することです。落ちる御家庭はこれが100%出来ていません。

 

となります。この軌道修正を次回のサピックスオープンまでに行うことが過去問よりも優先事項になります。その修正出来ていれば、今回の模試を受ける意義は十分あったといえるでしょ。どちらにしても、今回のサピックスオープンで今後の学習方法を変えていく必要がある場合も多いに考えられます。以下に各設問ごとの個人的な意見を記載させて頂きます。

 

 大問1 計算問題

 簡単な問題で一問も落としてはいけません。計算練習は筋トレのようなものなので毎日やっていないと大切なときにミスをしかねません。自分のフォームを身に付けることです。毎日の練習がものをいう部分になりますから、低学年からの積み重ねが大切になります。

 

 (1)は、解説のような『トーナメント』を用いて解けば楽にやりすごせます。そうすることで、筆算が少なくなり、ケアレスミスが減ります。必ず身に付けて欲しい解法になります。

 

 (2)は0.0625の変換や7×13=91などの知識を盛り込んできています。こういうちょっとしたものの中に入れてくるのがにくいところです。

 

 (3)は分配法則を用いた計算問題で、円周率の九九を覚えていれば全て3.14の積に分解することが出来ます。その上でまとめれば簡単な形になる問題です。

 

 特に注意をしておきたいのが、2024絡みの計算問題になります。今年は社会で新紙幣の問題がいろいろな学校で出題されると思いますが、算数でも時事問題としての扱いで2024に関する問題が出題されるのは明らかです。ちなみに素因数分解をすると、

 2024=2×2×2×11×23

となります。頭の片隅に入れておくべきでしょう。

 

 

 大問2 数量分野の小問集合

 全体を通して見てみると易しい問題ばかりです。しかし、問題をよく読まないと条件がいつもと異なる問題があるので、国語のように線を引くなどして逃さないように工夫をするべきです。

 

 (1)は剰余に関する問題で、12で割ると11余る数は12の倍数+11となるが、同時に12の倍数-1となっていることまで合わせて気付くこと。同様に、15で割ると14余る数も15の倍数+14となるが、これも15の倍数-1となる。よって、求める数は60の倍数-1になり、後は1000に最も近い数を等差数列などで出してしまえば終わりです。少ない手数で求められる問題です。

 

 (2)は割合に関する問題で、Bの割合を問題文から読み取るだけの問題です。この問題も強引に、Bの割合を分数で処理していってしうべきでしょう。余計な計算が増えるだけなのでミスの原因になります。

 

 (3)は仕事算ですが、AとBの壁の面積が等しくないという部分を見落とさないことです。問題をよく読んでいればミスなく答えまで出せる問題です。

 

 (4)は日暦算で結構苦手にしている人が多い問題です。間違えてしまった場合は類題を追っていくようにすべきです。この問題も基本的にはいつもの解法で求めることが出来ます。3/2から8/26までの日数を出して7日で割るところまでいつも通りです。まあ、余りに土曜日を入れてくるのは読めますね。

 

 (5)を場合の数の問題で、和分解と同様に積が36になる3つの数の組み合わせを書き出していく問題です。小4でも解ける問題であったと言えます。

 

 (6)は時計算ですが、これもいつも通りに短針と長針が一直線になる時刻を求め、あとは長針の動きに注目して解いていく問題です。いつもと異なる部分を聞かれていますが、落ち着いて処理すれば難しくありません。

 

 

 大問3 図形分野の小問集合

 図形の訓練をしていればどれも取れる問題で基本的な問題からの出題でした。一問辺り1分以内で処理出来る問題です。(5)の正六角形の分割の問題が少し苦戦したかもしれません。しかし、基本事項が身に付いていれば十分得点出来る問題なのは変わりません。どれも、土特の分野別補充プリントレベルで不安な場合はやり直しをするべきです。図形問題は『超図形特訓』が少し難しいですが、極めて優秀な教材です。

 

 (1)は図形の求角問題で、等しい辺や角に印を付けて(平行なども当てはまる)、図をグチャグチャにしないで美しく解くことを心掛けて下さい。

 

 (2)は水槽を傾ける問題で、断頭三角柱のように高さの平均を求める問題で典型問題です。図形をしっかりと見えていれば楽勝です。

 

 (3)は円の中心の軌跡を作図して、面積を求めるだけの問題です。センターラインの公式なども用いる必要もなくそのまま答えを求めるだけの問題です。

 

 (4)は回転体の求積問題です。回転体の問題は見取り図は書かないで頭の中でイメージしていくことが大切です。時間を短縮して求める癖を付けておくことが大事です。また、体積に関してはパップス=ギュルダンの定理が使えるものは使用してしまっても構わないでしょう(学校によりますが)。

 

 (5)は正六角形の分割の問題で、正六角形から周りの白い部分を引くのが一番簡単な攻略法でしょう。余計な補助線は不要です。正六角形の分割はしっかりチェックをしておいて使いこなせるようにしておくことが肝心です。

 

 

 大問4 売買損益(割合に関する問題)

 (1)は基礎的な売買損益の問題で、利益は総売上-仕入れ値で求めることがわかっていれば、難なくやりすごせる問題です。

 

 (2)も利益が(1)の160000円になるときの売れた個数の最小値を求めるだけの問題で小4でも少し頭が良ければ答えが出せるような簡単な問題でした。

 

 

 大問5 速さに関する問題(ダイヤグラムなし)

 (1)は、流水算の出会いなので流れは無視できることからAとBの静水時の速さの和が求まって終わりです。基本レベルの問題です。

 

 (2)は少し難しい問題だと感じました。間断動作の問題で経験はあると思いますが、久々に見る人も多かったのはないでしょうか。まず、出会ってから12分休んでいるという部分を見落としてしまうと間違えます。そこを調整してから規則に持ち込まないといけません。そこに気付ければあとは慎重に求めていけば答えが出せる問題でした。後でやり直せば出来る問題であったと思います。

 

 

 大問6 平面図形

 (1)については、与えられている条件を図中に書き込んで(当然、割合は分けて書き込む)隣辺比を用いればおしまいです。

 

 (2)は補助線が必要かなと思うかもしれませんが、まずは補助線を引かない方法を考えることからです。そうすると解説のように相似が2つ発見できて、答えがサクッと出せてしまいます。割合で動かすことへの慣れが必要な問題です。こういう問題は必須になりますので要練習になります。

 

 (3)は定番の前問に結果を上手く利用して答えを導く問題です。(2)の答えより台形ABFDと三角形GFHの面積が求められることに気付いてしまえば楽勝でしょう。小5からの図形問題の積み重ねが試された問題になります。

 

 

 大問7 数表(規則性の問題)

 (1)(2)は数表問題の基本スタイルとなる計算で美しく求めることにこだわらないことです。ある程度の平方数までは計算で求めてそこから先は泥臭く数えてしまっていいのです。

 

 (3)は難しい問題であったのでしょうが、私の現在担当させて頂ている生徒さんはこの問題を落としてはいませんでした。それは過去問演習によって、各志望校の難問の答えを出す手段は数えるしかないということをすでに伝えているからです。素早く数えて答えを出すのがおそらく現状の小6では最適解なのではないでしょうか?理屈まで考えていくとかなり複雑な問題ですが、考えるなら数えた方が楽でしょう。

 

 

今後の対策について

 

 今回のサピックスオープンでは、主に基礎~典型問題を中心の構成となっていました。つまり、満点も狙える試験であったと言えます。点数が思わしくなかった場合は夏休みに行った単元別の典型問題を次回のサピックスオープンまでにもう1周するようにスケジュールを組み、もう1度弱点の克服を行うのが最善の手段でしょう。より質のよい教材とそれを使いこなせる講師が必要ではありますが。9月以降のサピックスオープンは典型問題を中心に構成されています。これが出来なければ難関校への挑戦権は皆無です。過去問よりも優先すべきでしょう。アウトプットの訓練を行う必要があります。

 

 今回のサピックスオープンの理科の解説もアップする予定です(情報量が多くなりそうなので、大問ごとの掲載になります)。御期待下さい。

 

 どのような受験生でも典型問題は1回解いただけでは解けるようにはなりません。難関校の入試問題は典型問題の組み合わせにしかすぎません。つまり、典型題を見ただけで解答の方針が立つようにしなければなりません。それからではないと思考力問題には手が出ません。

 

 最後に、入試を塾だけでは乗り切れるのはごく一部の超優秀生だけです。つまり、塾任せにするのではなく、必ず 保護者の方がサポートをする必要があるというのが中学受験で成功するための秘訣です。もちろん、間違った方向導かないことも保護者の大きな役目になります。

 

 そして、合格する御家庭は必ず何かしらの手を打っています。これは絶対に他人には漏らしません。保護者の方自身で模索するしかないのです。御子様が頑張っている中で保護者の方も裏方に徹しないといけません。御子様以上に保護者の方も頑張らなくてはなりません。つまり、合格するのは塾の力などではなく、御家庭の力なのです。私などはただのきっかけにしか過ぎません。

 

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著者紹介

 

 主に中学受験専門のプロ家庭教師(算数・理科)。大手進学塾講師暦は20年以上。大手進学塾時代は高い合格率を残しておりその第一志望校合格率は85%を超える高い合格率を残してきた。合格率1位になることもあり、講師アンケートにおいても1位を獲得するなど高い評価を得る。その傍らで、志望校別コースの算数科目責任者を歴任し、テキスト作成や模試作成なども行っていた。高校入試においても大手塾在籍時には早慶高校附属の合格率が92%という高い数字を残している。算数、理科どちらの科目でも優秀な結果を出していた。

 

 家庭教師においては90%以上の高い志望校合格率を誇り、どこの学校にも対応出来る講師。難関校入試に特に強く筑駒、開成、麻布、駒東、聖光、栄光、桜蔭、女子学院、雙葉、フェリスなどに関しては極めて高い成績を残している。勿論、それ以外の学校の対策も万全に行う自信と経験を持っている。

 

 趣味は、旅行(行けていないですが…)、グルメ紀行、ゲーム(勉強とゲームは同じです)

 

 

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