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 こんにちは。こんばんは。おはようございますの方もいらっしゃると思います。理系の達人です。

 現在、私の著書(参考書・問題集)が発売中です。私がどのような指導をしてるのかのご参考になると思いますので、一度手に取って頂ければ幸いです。内容は小6の9月以降を想定した内容になっておりますが、最難関校を目標とする小5生でも解ける内容になっています。実際の入試の落とせない問題の難易度を知っておくには最適だと自負しております。一度手に取ってみて頂ければ幸いです。

 

 

 全国の超難関校で繰り返し出題されてる平面図形の問題の考え方を自ら使いこなせることを目的とした問題集です。超難関校対策とありますが、あらゆる受験生に必要な考え方が掲載されており全ての受験生が必要とする問題や情報が書かれた問題集となっております。解説部分は無機質な解説でなく、講師が前に立って授業をしているかのような感覚になることを目指して作成しているので、その問題の取り組み方や問題の背景、そして解説の際にしゃべることなども書かれております。一問一問を深く掘り下げて解説をしていますので、類題が出題された場合でも対応することが可能になります。

 

 今回は新小5(現小4生)のスタートダッシュの学習方法についてお話をしていきたいと思います。各塾ごとに分けてご説明をさせて頂きます。

 

★全体を通して★

 中学受験の算数の学習で最重要な学年は小5です。それはこの学年では受験算数の基本となる『割合』『速さ』『比(割合)』『相似』などの基本を学習することにあります。割合や速さなどの基本は小4の時に学習していると思いますが、それを更に発展させた内容を小5で行います。ここでつまずいてしまうと後々に苦手意識が付いてしまい、算数の偏差値が伸び悩んでしまいます。カリキュラムも非常に進度が早く最も重要な導入の部分に時間を掛けていない塾もあります。算数の基礎となる部分は、

 原理原則を理解すること 

が非常に大切になります。そのためには予習は不可欠になります。算数が苦手な場合は保護者の方のフォローが必要になります。どちらにしても原理原則を理解させていかないといけないので、ほとんどの方は保護者の方のフォローが必要になるでしょう。速さなどは、m/分などの単位から推測して理解させることが大切になります。例えば30m/分というのは、

 1分間で30m進むこと

というのが本質であり、この数値からは1秒で30m進み、残りの59秒は休んでいたかもしれません。つまり、この数値からは1分間で30m進んだという事実しかわからないのです。ですから、このような速さを平均の速さといいます。反対に車のスピードメーターなどの一瞬の速さを瞬間の速さと呼んで区別をしています。また、m/分というのは道のり(m)を時間(分)で割ったものを平らにした単位になることも併せて知っておくと、理科の密度や圧力の理解が早くなります。

 このように本質的な理解と他科目との融合は重要な部分になり、塾ではあまり対応してくれません。自分自身で行う必要があるのです。同様に、理科と社会も密接に繋がっていますので、本質的な理解をすることを心掛けていくべきでしょう。

 小4の時に比べて、小5は各科目の分量がかなり増えますので、『割合』『速さ』『比(割合)』『相似』に関しては先取り学習を行っておくべきです。出来れば、小5の夏期講習前までには全て完了させておきたいところです。サピックス生ならば『BASIC』を用いての演習で良いと思います。他塾の場合ですと予習シリーズや本科教室などを行うよりもグノーブルの『単元別基本問題集 基本の制覇』などを扱っておくと効率良く学習が出来ると思います。

 

 

 

 

 

 

●SAPIX編●

 基本的なスタイルはそこまで変わりません。今まではB5版のAテキストとBテキストに分かれていたと思いますが、それがB4の冊子形式のテキストになります。テキストは合本になっており、前回の復習単元(以下、算数Aとします)と、新規単元(以下、算数Bとします)という部分は変化はありません。ただ、その分量が小4の時に比べて倍近い量になっているので、今まで全てのテキストの問題を扱ってきた場合は最初は少し戸惑うかもしれません。復習部分に関しては、前回の授業の復習内容と入試問題、思考力養成の問題から構成されています。復習内容に関しては授業で扱う問題がほとんどになると思いますから、間違えた問題を中心に再度チャレンジしておくだけでいいでしょう。家庭教師や個別指導が必要になってくるのが、入試問題と思考力養成の問題です。これらはかなり苦戦が予想されますが、全くわからないのではなくて、ここまでは考えたという粘り強さを持って欲しいと思います。そして、それを行うのは朝が望ましいです。朝は計算練習と一行問題などをやっているのですが…という声も聞こえてきそうですが、ここで考えてみて下さい。難関校で出題される問題は所見問題で且つ思考力を要するものが多いのは御存じだと思います。それに入試は朝行われます。ということは入試まで後2年の段階で朝から思考力を要請する訓練をしていく方がいいというのが私の独自の考えになります。ただし、毎日やると疲れてしまうので、家庭教師などの個別指導がある日だけ限定にして、わからない問題はその時に解決するようにやっていけば良いと思います。

 

 算数Bは新規単元ですが、これは予習をして授業に臨むんでいれば、わからない問題は余りないと思います。そのわからない問題のみを再度解いていけばいいと思います。これを初見で扱っていった場合、いくら時間があっても足りなくなるのは明白です。それが時間が足りなくなるという悪循環に陥ります。1月のうちに少しでも2月の内容の先取りを行っておくとスタートダッシュとしては万全と言えるでしょう。また、デイリーサピックスというB5の冊子の宿題用の教材も配布されますが、これは任意で構わないと思います(算数が苦手な場合は扱うべきです)。その週の単元がマスター出来ているならば扱わなくてもいいと思いますし、やや苦手だなと感じるのならば、1冊解いてみるというスタイルでいいと思います。あまり、このテキストに時間を掛けたくはないので、朝学習で毎日少しずつ消化していくという方法も吉です。サピックスの教材はかなりの分量になります。

 削れるものは削るべき

です。その上で、何よりも大切なのは時間を確保することです。小5は理科・社会も内容が重くなります。他の科目に時間をかけることも大事ですが、そのような時間のやりくりする中で、算数は

 引き続き先取り学習を進めていくべき

です。これは今まで担当させて頂いた難関校合格者の方はほとんどの方が取り入れていた方法です。詳細はお問合せ下さい。

 

 

●早稲田アカデミー(四谷大塚準拠塾)編●

 予習シリーズの内容がいままでの倍くらいの量に増えて、扱う問題の難易度も上がっていきます。それによって、挫折がしやすい(中学受験諦めるケース)のが特徴です。特に

 小4→小5の切り替え時の学習管理が大切

です。4年生の時の倍以上の内容を1回に授業で扱うのですから、当然学習量も倍になります。それとともに頭を悩ませるのが大量の宿題とやっていかないと怒られるという恐怖感があります。まず、毎週の週テスト(YT)を学習のペースメーカーにして、そこまでに仕上げるというスタイルを各科目で確立するから始まります。1週間の学習スケジュールを綿密に組み直す必要があります。各曜日ごとに綿密な学習計画は必須です(これは塾でも頼めばやってくれると思いますが、あまりあてにしない方がいいです。保護者の方が自ら作成した上で塾に相談した方が良いです。)。

 予習シリーズの中身も例題→類題→基本問題→練習問題となっており、その他のテキストもあると思いますが、予習シリーズを完璧に仕上げていくことが大切です。その上で『演習問題集』などの数値替えの問題を解いてみることが大切です。『予習シリーズ計算』などは処理能力向上の教材ですから朝学習などに使用できます。これは必ず扱うことをお薦めします。宿題などもその時の状況に応じて削れるものは削って効率良く学習を進めていくようにして、

 自分で学習する時間を確保すること

です。塾に勉強をやらされているのではなくて、自分から進んで勉強をするという自覚を持つことが大切です。小6になってからでは学習習慣の面では変えられないケースが多いです。大量で無意味な宿題をやっていても成績や偏差値は上がりません。自分で勉強をする時間を確保するべきでしょう。お子様本人からは言いにくいと思いますので、宿題に関しては保護者の方が塾と相談をするべきだと考えます。ただ、NNなどの志望校別コースを担当している講師はそこら辺の学習の調整はある程度しているはずです。

 また、早稲田アカデミーは学生講師が多いことでも有名なので、塾に任せっきりにするのは相当危険です。担当講師が扱う問題の重要性を分かっていないケースも多々考えられます。酷い場合は担当講師が問題を解けないということもあります。良いことしか言わない典型的な塾であると言えます。

 また、『バックアップテキストジュニア』という基本~発展レベルの問題集が配布されると思いますが、こちらも補完として使用する程度で構わないと思います。また、難関校を目指す場合は小5からは特殊な学習が必要になります。こちらに関してはお問合せ下さい。

 予習シリーズが下の学年から改訂されていきます。そこでの学習方法と余らない改訂が行われていますので、リンク先を参照してみて下さい。

  ☞ 予習シリーズ4年上 学習方法

 

●日能研編●

 『本科教室』の分量も増えていますが、ペースはかなり緩やかに進んでいきます。その分、深く内容を扱っているケースが多いですが、問題が若干古いのが気になる所です。テキスト改訂が行われていますが、テキストは無駄な事が書かれていて伝えたい意図が掴みずらいのも相変わらずだと思います。全体的なペースとしては今までと余り大きな変化は見られません。ペースメーカーとしては学力育成テスト(旧カリテ)までにその週で習った内容を定着させるように計画を立てるべきでしょう。しかし、日能研は他塾と比べて進度が遅いことで知られています。塾で学習してきた復習をすぐに終えて、

 先取り学習を進めていく

ようにしないとライバルに差を付けられてしまいます。日能研のテキストは聞き方がどの科目も癖がある印象があるので、『予習シリーズ』などを用いて、この先行う単元の問題を予習して授業に臨むようにするのが成績アップの第一段階になります。そして、関連するような発展内容はどんどん扱っていくべきでしょう。所謂、中堅校を目指している場合は本科教室の『考えよう』☞『練習問題』の流れで先取りの必要はないといっても差し支えないと思います。しかし、難関校を目指している場合は先取り学習をするとともに、思考力を要請する訓練を取り入れていくべきです。難問を見ただけで諦めるのではなく手を動かすことが大事です。オプションの問題も活用してのがいいのではないでしょうか?

 2月~は日能研は比較的時間に余裕がありますので、予習シリーズなどを用いて日能研の学習内容を先取りしていって学習時間の効率化をするべきでしょう。日能研では禁止になっていると思いますが、 

 予習は当たり前

だと考えて下さい。また、日能研では他塾で扱っている分野を扱っていない場合がありますので、その辺りも注意が必要です。

 

 先程、難関校入試の準備として、思考力を養うような話をしたと思いますが、ここがサピックスと他塾との差になります。サピックス生はとにかく問題を見たらどんどん手が動いていきます。しかし、その他の塾のお子様は問題を見て固まっているケースが多いです。これでは勝負にはなりません。手を動かす習慣を付けるべきです。

 

 また、小5の算数は中学受験の算数の出来を左右する重要な学年であるという認識を持って毎日の学習に臨んで欲しいと切に願っております。もちろん、学習相談なども随時受け付けております。小5の算数は極めて重要であることを知っておいて下さい。

 

 以上が、新小5(現小4)の1~2月の学習方法になります。ご不明な点はリンク先の書き方に従ってお問合せ下さい。学習相談☞体験授業という流れで対応させて頂きます。宜しくお願い致します。

 

 入試を塾だけでは乗り切れるのはごく一部の超優秀生だけです。つまり、塾任せにするのではなく、必ず 保護者の方がサポートをする必要があるというのが中学受験で成功するための秘訣です。

 そして、合格する御家庭は必ず何かしらの手を打っています。これは絶対に他人には漏らしません。保護者の方自身で模索するしかないのです。御子様が頑張っている中で保護者の方も裏方に徹しないといけません。御子様以上に保護者の方も頑張らなくてはなりません。つまり、合格するのは塾の力などではなく、御家庭の力なのです。私などはただのきっかけにしか過ぎません。

 

 今後は難関中の算数や理科の出題傾向や過去問の解説(これはアメンバー限定にすると思います)やおすすめの参考書や問題集などの記事も出していこうと考えております。無言申請は受け付けませんのでご了承下さい。

 

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★著者紹介★

 中学受験専門のプロ家庭教師(算数・理科)。大手進学塾時代は高い合格率を残しておりその合格率は85%を超える高い合格率を残してきた。合格率1位になることもあり、講師アンケートにおいても1位を獲得するなど高い評価を得る。その傍らで、志望校別コースの算数科目責任者を歴任し、テキスト作成や模試作成なども行っていた。高校入試においても大手塾在籍時には早慶高校附属の合格率が92%という高い数字を残している。算数、理科どちらの科目でも優秀な結果を出していた。

 家庭教師においては90%以上の高い志望校合格率を誇り、どこの学校にも対応出来る講師。難関校入試に特に強く筑駒、開成、麻布、駒東、聖光、栄光、桜蔭、女子学院、雙葉、フェリスなどに関しては極めて高い成績を残している。勿論、それ以外の学校の対策も万全に行う自信と経験を持っている。

 今年度の入試の結果にも御期待下さい!!

 

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