おはようございます。こんにちはの方、そしてこんばんはの方のいらっしゃるのではないでしょうか?中学入試プロ家庭教師理系の達人です。梅雨の時期になり段々と暑くなってきました。段々と夏の訪れを感じている今日この頃です。

 

現在、夏期講習に向けて小6受験生の方を募集しております。もちろん、小6受験生だけではなく、非受験の生徒様も募集しております。興味を持たれましたら、お気軽に下記リンクのメールからお問合せ下さればと思います。受験生と私との相性などもあるので初めは無料体験授業を行った上で、他では受けられない志望校対策は勿論のこと、中学入試の目からウロコの学習方法なども御提案差し上げます。また体験授業を行いう前に、学習相談なども無料で行っておりますので、一度お問合せ頂ければと思います。

 

現在、算数の参考書・問題集執筆中!秋刊行予定

また、参考書に関する記事はこちら!→算数の参考書出版について 

 

 現在は家庭教師として活動しておりますが、昔(といっても数年前)は大手進学塾で授業を行っておりました。そこの塾では中学受験をメインに志望校別クラス以外にも、通常の小6クラス(最上位クラス~平均偏差値30代のクラスまで幅広く担当)も担当する中で、中3の選抜クラスや通常の都立や県立を受験するクラスも多岐に渡り担当していました。合格率も自分でいうのも何ですが、第一志望校合格率は極めて高く85%以上を毎年出していました。年によっては、25名クラス中25名第一志望校合格という年もありました。

 

この合格率の高さは家庭教師になってからも維持されています。

 

 ここで思う方がいるかもしれませんが、確実に合格ラインにいる受験生だけを指導していたのではないかと疑問に思う方もいらっしゃると思います。もちろん、すでに合格ラインに達している最難関校受験生もいれば、極めて厳しい状況から第一志望校合格を勝ち取ってくれている受験生もいます。これは塾のときも、そして家庭教師としている現在でも同様です。そして、そのほとんどがボーダーライン上にいる受験生です。

 

 その合格の秘訣は夏の学習とその過ごし方にあります。今回は、この合格率を支える手法について、私が大手進学塾で夏期講習中に行っていた授業の進め方と家庭学習の方法について、元塾講師の視点からお話させて頂きたいと思います。普段は余り公開しないようなレア内容になります。

 

 前回は私が塾講師だったときに実践していて、確かな結果を残していた算数の夏期講習の進め方についてお話を差し上げました。今回はもう一つの理系科目である理科の進め方について、お話をしていきたいと思います。今回は、私が夏期講習の理科の授業を行う際に、各単元ごとに意識していた進め方を公開していきたいと思います。

 

 この方法により、クラス的には真ん中のクラス帯にいる受験生の平均偏差値の推移が

 49→62

まで成績アップしました。ちなみにこのクラスは夏期講習の少し前より担当したクラスになります。また、私も長年の経験から様々な偏差値帯のクラスを担当しておりますが、理科の場合はどのクラスでもその手法は変わりません。余程の超優秀生のみのクラス以外では大体同じ手法で成績を上げていけることが実証されています。

 

 また、以前書かせて頂いた記事の中に、夏期講習前までに準備しておく事柄をまとめた記事があります。詳細は以下のリンクから御参照下さい。

 以前の記事→中学受験の正しい塾の選び方①

 以前の記事→中学入試の正しい塾の選び方②

 以前の記事→小6理科 1学期中に行っておくべきこと

これらの記事の中で私がとにかく強調していることは、

 知識分野は1学期中に仕上げていくこと

について言及しております。このことを念頭において、以下の記事についてお読み下さい。また、知識分野がそこまでやっていないという御家庭もあると思います。結論からいいますと、まだ6月中旬です。今からやればいいだけでのことです。

 

① はじめに:現在の入試の理科の状況

 まず、理科という科目の入試での立ち位置についてですが、受験者平均点と合格者平均点の差がかなり狭いというのが言えます。全ての学校で公開している訳ではありませんので、ここでは細かいデータに関しては出さないことにします。市販されている過去問や各学校のHPに記載されている場合はそちらのデータを参照なさって下さい。

 

 ほとんどの中学校の理科の合格者平均点の受験者平均点の差がそこまで大きくないことにお気づきでしょうか?算数と比較するとその差は顕著に表れているといえます。学校によっては、その差が5点前後になっている学校もあります。これは小問にすると1~2問分になります。つまり、受験生に声を大にして言いたいことは、

 中学入試の理科では差がつきにくい!!

また、この発想を逆転させて考えると、

 理科が苦手になると差が付けられる!

ということが言えると思います。これは社会でも同じことが言えます。特に強調したいのが2点目になります。理科という科目は苦手な受験生の方が多い科目だと思います。ですから、苦手にしないことを目標にして、合格最低点を目指していくということで明確な目標を提示します。

 

 前述の通り、夏期講習は中学入試の天王山になります。まずは受験生にはそのことを意識させるところから初めていきます。この事実はやはり受験生には知っておいて欲しい部分なのでかなりしつこく話をします。

 意図としては、算数のように明らかな捨て問というのは夏期講習の時点では理科、 社会には存在しないことを意識させるためです。つまり、夏に教わったことを全て吸収して定着させる必要があります。その為には、毎回の授業で気が抜けない状態にあるということです。と言うことは、個々の苦手単元があると思いますが、その単元を扱う授業のある日は特に集中して問題演習に取り組み、解説を理解するように促していきます。

 

② 授業の進め方

 算数のときにも書かせて頂いたと思いますが、私の以前在籍していた塾は比較的授業時間の長い塾で、それは夏期講習中になると顕著に表れます。夏期講習中には、理社の授業は隔日で行われていました。具体的な事は避けますが、一回の授業時間は120分より長く、夏期講習の理科ののべの授業時間はおよそ24時間位であったと記憶しています。理科に関しても、オリジナル教材を用いてカリキュラムが組まれていました。算数とは異なり全クラス共通のテキストを用いていましたが、内容は比較的細かいものもあり、ある程度熟練された講師でないと扱い難い内容のものでした。その上、こちらも算数同様カリキュラムに大きな縛りはなく比較的担当裁量に委ねられていました。そもそも、通常授業の段階からカリキュラムを追加して少しを無理な内容を私は詰め込んでいくようにしていました(しかし、極力授業延長はしないようにしていました。授業延長は賛否両論があると思いますが、一流の講師は扱う内容を必ず与えられた時価内に扱うことが出来ます。それがプロ講師と呼ばれる集団なのです。)。

 

 この担当裁量というのが極めて危険でそれこそ下手な担当に当たってしまうと自分本意のペースになってしまい全く定着しないという最悪のケースになることtもあります。現在通塾している所が、そのような塾なのかの判断は簡単です。それは、夏期講習以降の指導ビジョンを一回授業担当講師に直接確認をすることを御薦め致します。残念なことに、それこそ学生を使っている大手進学塾もあります。そこで理科担当が出てこなかったり、担当に明確な受験までのビジョンが提示できない場合もあるでしょう(ここは実際に志望校の名前を出して聞いてみることを御薦め致します。理科は各中学校で出題傾向にかなり隔たりがあり癖がかなり存在します。つまり、対策をするためには特殊な学習が必要になります。)。しかし、小6の夏ですと転塾にはかなりリスクを伴います。それこそ、家庭でのバックアップが必須になってきます。もちろん、家庭教師などのプロが後ろについていてくれていればこれ以上の安心感はないのではないでしょうか?

 また、その際に

 2学期からの志望校講座があるから大丈夫です

というのは全く大丈夫ではなく、何の解決にもなっていません。それだと、その講師は志望校別講座の講師に丸投げしていまい、こちらでは面倒見れませんと言っているのと同義です。これは、実際に『面倒を見れません』『面倒を見ません』というと語弊があるので言い換えておきますが、『(能力的な面なので)面倒を見ることが出来ないのです』ということになります。

 

 閑話休題。夏期講習の理科の授業時間は、算数同様120分より長い時間の授業になります。当然小6の受験生といえども同じ単元を扱うと疲れてきます。それが苦手単元ならばなおさらです、ですから、

 知識問題、思考力型問題分野、計算問題を必ず毎回行う

ことを心掛けていました(これは物理・化学・生物・地学をミックスさせます)。つまり、1回の授業で生物分野だけを扱うということはありません。様々な分野が形を変えて出てくることになります。そうすることにより、算数のような螺旋式に扱えるカリキュラムになります。

 

③ 知識問題確認テスト

 1学期の授業中には必ず知識の確認テストは授業冒頭で行っていました。これは夏期講習でも継続されていきます。内容は『知識分野の単語を答えさせる問題』と『記述問題』を単元を指定して出題していきます。かなり細かい部分まで聞いて合格点などを設定して高めの目標を掲げました。

 また、このような知識問題確認テストは、学年の切り替わりである2月より毎週繰り返しているもので、この段階で3週目~4週目はしているように組んでいます。ですから、この知識問題の確認テストに割く時間はほとんどなく、それこそリビングなどでリラックスしている隙間の時間に行えるものになっています。そうすることにより、算数などの科目に時間を掛けられるようにしていました。

 また、このテストも私自信がよく出る問題をピックアップしてカスタマイズしたものを使用して(本来ならば全校舎共通で使用する問題があったのですが、難易度的に簡単であったのと、問題自体がぬるい感じがしたため自分で改訂をしました。)おり、周回ごとに苦手な用語や単元なにどがある場合はそこの分野の問題を多めに出題したりとその都度改定しているものを使用していました。

 

 このテストなどで得た知識をベースになり知識分野の解説を夏期講習の授業中に行っていきます。それにより、今まで点として点在していた知識が一本の線になり第一志望校合格までの大きなルートがここで完成します。基本的に9月以降の知識分野はその都度、説明していくだけで十分になります。また、講師側が一方的に説明するのではなく、受験生側に説明をさせるというスタイルは今まで語っていた通りです。

 

★ここまでの注意点(保護者側が知っておくべきこと)★

 上記の通り、限られた時間の中で全ての単元を扱うのは不可能です。ですから、当然授業で扱わない単元なども発生します。これはどうすることも出来ないもどかしさを毎年感じておりました。しかし、扱わないにしても必ず宿題として出題されているはずです。もし、扱わなかった単元が苦手単元だとした場合は早めに手を打つ必要があります。事前に何を行うのかは必ず把握して、夏のスケジュールを作ることが大切です。

 

 記事の内容が長くなってしまったので、今回は2回に分割させて公開させて頂きます。理科の成績アップのコツは、同じ内容を繰り返し、しつこいくらい行い定着させることと、わからないものは必ず考えさせたり調べさせたりする習慣をつけることです。

 その行動が将来的に疑問点などは自分で調べるという行為になり、それにより知的好奇心を満たされて、世界を大きく変えるような発見に変わる無限の可能性を秘めているのではないでしょうか?

 

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 今回の記事を参照に長い夏期講習を乗り越えて、合格を勝ち取って頂ければこれ以上の喜びは御座いません。