こんにちは。こんばんはの方、おはようございますという方もいらっしゃるでしょうか?もしかして、海外より閲覧なさっている方もいるかもしれません。中学入試理系の達人です。現在、夏期講習に向けて小6受験生の方を募集しております。これ以外にも様々な記事を読んで、興味を持たれましたら、お気軽に下記リンクのメールからお問合せ下さればと思います。他では受けられない志望校対策は勿論のこと、中学入試の目からウロコの学習方法なども御提案差し上げます。学習相談なども無料で行っておりますので、一度お問合せ頂ければと思います。

 

現在、参考書・問題集を執筆中!!(秋刊行予定)

 

中学入試を指導する講師の最低限のマナーと礼儀として、担当させて頂いている御子様の志望校全ての問題の過去問研究と出題傾向は正しく把握することは当たり前の事です。そうしないと現在の弱点をどう克服して、志望校に向けた対策などは出来るわけがありません。また、毎年のように傾向や形式にブームがあります。それは全国の入試問題を解くことにより分かります。その為には、全国の主要な中学校の入試問題を解くことにより、その年の中学入試全体の傾向を把握し、傾向の変化にも敏感に対応するように努めております。それにより、全国の中学入試の出題傾向を把握出来るという相乗効果も発生します。ですから、関西の学校を第一志望校にしている方や地方の名門校を志望する関東の受験生にも対応出来る自信と根拠があります。

 

繰り返し書かせて頂いて大変恐縮なのですが、無料の学習相談や無料体験授業の募集も随時受け付けております。御連絡頂いた際には、より詳細なプロフィールをメールにてお渡し出来ると思います。その後、ご家庭にお伺いした際により詳細なものや指導方針などをお渡し致します。その上で学習相談や体験授業へと進む流れになります。

 

 

また、各中学の入試問題の解説もご要望があればどんどん掲載していきます。それとともに、その学校に合格するのに必要なことも合わせてお伝えしていきますので、ご遠慮なくリクエストして頂ければと思います。全ては公開する予定はありませんのでご了承下さい。

 

 

以下より、今回の内容になります

 

今回は平成31年度駒場東邦中(以下、駒東とします)の理科の問題について、私なりの見解と今年度以降の展望について、語らせて頂きます。様々な都合により、過去問の公開を3回に分けさせて頂きます。また、後半部分の公開はアメンバー限定公開にする予定です。ただし、最初の数日間のみ全体公開をします。これは、その他の学校においても同様にしようと考えています。

 

今回は大問1について、解説と見解を述べていきたいと思います。理科という科目の性質上、現在の受験生でも解ける問題もあります。ただ、それは1問1問について見たときであり、まとめて出題された場合になると6月時点での受験生にとっては、やはりまだまだ厳しい問題と言わざるをえません。ですから、今は2月に受験する駒東の出題傾向を何となく把握する程度に留めておいてもいいと思います。

しかし、保護者の方におかれては、実際解いてみて、我が子の志望校の過去問を肌で感じてみて下されば幸いです。その上で駒東の求めている生徒はどのような生徒なのかを再確認してみて下さい。その上でお読み頂ければ、より解法の効果などが分かると思います。

 

●入試結果(学校発表:80点満点)●

受験者平均 48.8点(61.0%)  合格者平均 45.2点(56.9%)

 

●講評●

平均点だけを見る限り例年より少し易化したような感じですが、平成29年度までは50点以上(合格者平均)を超えていたことを考えると、やはり問題のレベルは過去と比較しても上がっているといえます。来年度以降もこの位の平均点で収まる様に出題してくるのではないでしょうか?

さらに、合格者平均と受験者平均の差が3.6点というのが注目点です。これは、受験生の間にそこまで理科の学力差がないというのが分かります。これは難関校では大体このような平均点の分布になっています。つまり、受験生である皆さんや保護者の方が意識しなければならないことは、

理科を苦手科目にしないこと

に尽きると思います。平成31年度の合格者平均-受験者平均=3.6というのは、問題にすると1題~2題分です。また最難関校の理科の問題ということで、難易度も高いです。ということは、自信を持って解答欄に答えかけていない受験生もいると思います。記号問題で何となく答えを書いたら正解していたという受験生もいたのではないでしょうか?

 このような何となくというのを極力減らして、自信を持って正解出来る問題を増やすようにする演習が何より大切だと思います。その為には、いつも言っている理科を学習する上での基本スタイルである、

 何故、そうなるのか?

を意識することです。

 

大問2以降は、理科の各4分野である『生物、地学、化学、物理』から1題ずつ出題されており、リード文も長めの設定になっています。何がテーマなのかを読み取る能力も大切になってきます。時間設定も40分という時間はかなりギリギリです。過去問演習や各塾のオープン模試などを利用して、形式に慣れていく必要もあります。どちらにしても、かなりの対策が必要になるのが駒東の理科の大きな特徴であるといえます。

 

演習の際は、算数の様に一度解いた問題を繰り返し行うのではなく、聞かれ方が変わってもいいように様々な問題を解いてみる方が、問題慣れなども含めて有効な手段と言えます。6月の段階では各塾のテキストを復習していくだけで手一杯かもしれませんが、夏以降はいろいろな問題集を解いていく形式の学習をして、様々な聞かれ方に慣れておいた方が得策といえます。

 

 

●H31 駒場東邦中:理科① 解答●

 

 

  

●大問1●

例年通りの形式の出題で、難易度は一定以上です。しかし、駒東受験生ならば、落とせない問題ばかりです。問題を良く読んで、何を問われているのかを押さえながら進めていきたい所です。

 

(1)月の満ち欠け

多くの受験生は月の満ち欠けは解答に書いてある『しじまか表』を用いて処理したのではないでしょうか?

ただ、問題には『半月』とだけ書いてあったこともあり、上弦の月なのか、下弦の月なのかと戸惑った受験生もいると思います。一番最初の問題なので、冷静に落ち着いて、丁寧に処理して解きたい問題です。

 

(注意)

月の満ち欠けは上の様な『しじまか表』を用いて解くことも出来ますが、難関校受験生は地球を公転する8つの月を書いての処理も出来る様にしています。こうしておかないと、三日月などが出題された場合対応が出来ないケースがあります。

 

 

 

(2)火山の噴火(時事問題)

平成30年に噴火した火山を答えさせる時事問題です。時事問題に関しては、直前の対策で対応出来たと思いますが、この問題の様に『あてはまるものを全て答えなさい』という、答えが複数存在する問題では真の実力が問われるので、注意をしておきたい所です。なお、時事問題の対策に関しては、毎年秋に発売される『SAPIX 重大ニュース』『四谷大塚 ニュース最前線』のどちらかを一読しておくだけで十分です。その他、日能研の重大ニュースなどもありますが、こちらは社会の時事しか出ていませんので、理科的な視点で考えた場合は適当とはいえないかもしれません。

選択肢の絞り方としては、上記テキストにも出ているのが『西ノ島(7月に小規模噴火)』『口永良部島(10月噴火)』と2つは選べるはずです。その上で、エの桜島も選ぶのを忘れないようにして下さい。これは毎年年間300回以上噴火をする火山というのは有名な話です。

その他のものは、噴火をすればニュースになるので耳にしたことがなければ選ばなくてもいいでしょう。特に関東の火山は噴火すると都心に大きな影響をもたらすのでニュースで大きく取り上げられるはずです。

  

 

(3)ドングリ

コアプラスなどにそのまま出ています。ドングリを付けるものはクヌギとコナラですね。

また、ドングリとはブナ科のコナラ属樹木の果実の総称であり、果実の一種で種子ではないのも頭の片隅に入れておいて下さい。

 

  

 クヌギ            コナラ

 

 

(4)二酸化炭素の吸収、排出(補償点のグラフ)

植物は呼吸と光合成を行って生命活動をしています。問題文を読んで、呼吸と光合成のどちらを行っているのかを読み取った上で、計算をして処理をしていけばよい。ただ、葉の面積など注意する部分がかなりあるので、丸印などを付けて条件を落とさないように気をつけていくこと(算数の速さの問題と同様です)。

考えやすくするために、解答と同様にして、補償点のグラフを図にして解いた方が安全といえます。

 

 

 

(5)体積の膨張、収縮

物質はあたためると、体積が膨張して気圧が下がる。ひやした場合は、体積が収縮して気圧が上がることを問われている問題。

 

 上記の解答のように、当てはまらない選択肢に×を付けて答えを絞っていく方法で解くのが一般的です。体積の膨張率は水と空気を比較した場合は、水<空気となるのは知っていると思います。

 このように、理科の文章選択問題に関しては、

 当てはまらないものを消去法

で消して、正解だけを残すということが有効な解法となることもあります。その際、何故その選択肢が違うのかという理由まで追求していけると学習の効率は良くなります。

 

② 

 問題にある、『ペットボトルが膨らんで元の形に戻る』というのは、ペットボトル内の体積が膨張して、その後収縮しているというのが分かります。それと同じ現象が起こっているものを選べばよいということです。細かく選択肢を見ていくと、

 ア:収縮→膨張

 イ:膨張

 ウ:膨張

 エ:膨張→収縮

となります。問題文を良く読んで、体積変化を追っていけばよいだけです。

 

 

(6)アルコールランプの使い方

 このアルコールランプも含めて、実験器具は入試直前に使用法を全て確認しておくべきです。アルコールは沸点が78度ですぐに気化しやすく、且つ引火しやすいという性質に注目すれば、選択肢も絞れたと思います。

 

 

(7)さおはかり

 『さおはかり』とは、日本では江戸時代に普及していたものを売るときに測るはかりのことで、、支点より左側に金額が書かれているものが多く存在していました。これは、皿に食べ物などの商品をものを乗せると、それがおもい場合はその分モーメントが大きくなり、おもりを示す目盛りの位置は支点から遠ざかっていくので、より高い金額の目盛りを指すというものです。

 

 

 ここでは、支点より左側のおもりと皿の和が400gで、支点からの距離は5cmなので、そのモーメントである、

 400×5=20000

というのは一定になります。棒におもさがないのでこの値は支点より右側にあるおもりのおもさと支点から右のおもりの目盛りまでの積と一定になります。積が一定なので、反比例の関係のものを選べばよいということです。

 

 

(8)電流と発熱

 問題より、温度上昇に影響を与えているものは『電圧、時間、水の量』となるのは知識として知っているはず。それを横に並べて整理してから、与えられている状況と比較するだけです。しかし、問題には電熱線を細いもの(抵抗が大→電流は小)となることのみ設定が変化しているので、電流が小さくなるので発熱は少なくなるので、温度上昇が小さいものを選べばよい。そうすると1つしかありません。

 

 

今回の内容は、ここまでとさせて頂きます。次回、後半部分の解説と見解、合わせて来年度以降の入試に備えて受験生が対策すべきことを書かせて頂きます。

 

フォローしてねアメンバーぼしゅうちゅうペタしてね

 

◆◇◆◇◆◇◆◇ 家庭教師募集要項 ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

家庭教師の依頼はこちらから ☞ rikeinotatuzinn@yahoo.co.jp

 

家庭教師募集要項 ☞家庭教師募集要項