※この記事はPC向けでの閲覧に適しています。スマートフォンからの方は、PCで閲覧して頂けると快適になると思います。 

 

 こんにちは。こんばんは。おはようございますの方もいらっしゃると思います。理系の達人です。

 現在、私の著書(参考書・問題集)が発売中です。私がどのような指導をしてるのかのご参考になると思いますので、一度手に取って頂ければ幸いです。内容は小6の9月以降を想定した内容になっておりますが、最難関校を目標とする小5生でも解ける内容になっています。実際の入試の落とせない問題の難易度を知っておくには最適だと自負しております。一度手に取ってみて頂ければ幸いです。

 

 

 全国の超難関校で繰り返し出題されてる平面図形の問題の考え方を自ら使いこなせることを目的とした問題集です。超難関校対策とありますが、あらゆる受験生に必要な考え方が掲載されており全ての受験生が必要とする問題や情報が書かれた問題集となっております。解説部分は無機質な解説でなく、講師が前に立って授業をしているかのような感覚になることを目指して作成しているので、その問題の取り組み方や問題の背景、そして解説の際にしゃべることなども書かれております。一問一問を深く掘り下げて解説をしていますので、類題が出題された場合でも対応することが可能になります。

 

参考までに、以前の理科に対する私の考え方を記事にしたものを以下にリンクしておきます。(随時最新のものに更新中です)

 理科は暗記科目ではない

 1学期は知識の定着を最優先に行う

 塾別 1学期の知識の学習方法

 各種模試の復習方法

 

今回は中学受験や高校受験の理科(生物分野)の基本的な考え方や背景についてお話をさせて頂ければと考えております。まず始めに言っておきたいことがあります。以前の話と重複して大変恐縮なのですが、まず声を大にして言いたいことは、

 理科は暗記科目ではない

ということです。理科というのは、我々の身近にある自然現象や生き物についての仕組みについて学ぶ学問です。自然現象ということは、当然そこには理由があります。その理由を知らないで暗記に頼ってしまうと、入試本番で点は取れないのは当たり前です。以前、『コアプラス』や『メモリーチェック』などの知識系のテキストを夏期講習前までに1周させた方がいいと書いたと思います。しかし、それはただの暗記だけで終えることなく、理由や原理原則の背景まで考えながら学習していくことが極めて大切です。それにより、ただ点として覚えていた知識が線になり、志望校へ向けての大きなヴィクトリーロードになります。

これは社会の歴史などでも同様の考え方をするのではないでしょうか?ある事件の起こる背景にはこの事件があり、それはそもそもどこかの対立からのような感じです。

人間とは忘れる生き物です。その能力には差は余りないでしょう。『では、なんで覚えていられる人がいるのか?』その秘密がこのような理由を考える部分まで追求することにあります。

 

理科は、大きく分けて生物、地学、物理、化学の4単元に分けられます。今回は『生物』の考え方の基本編になります。この考え方があれば、点の知識が線になり志望校までの大きな道が完成します。では実際に話を進めていく前に、聞いておきたいことがあります。それは、

生物ってなんですか?

と聞かれたら、何と答えるでしょうか?『生き物』と答えるかもしれません。間違ってはいませんが、理科的には×になります。では、理科的な答えとはどういうものなのか?まず、生物は『生き物』という所までは同じです。では生きているものはある働きを必ずしています。それは『呼吸』です。つまり、

生物=生き物=呼吸

 という風に捉えることが出来ます。つまり、生物は呼吸を必ずしているということです。その上で、呼吸をしているから『熱』が発生するというのも大事です。つまり、呼吸の目的は熱を発生することで生命活動をすることになります。例えば、この熱で体温調整を行うなどの生命活動を可能にしています。この繋がりが極めて大事です。

 

 では、次に『呼吸』とはどのような働きなのかを考えていきたいと思います。通常の小学生だと、『酸素を吸って、二酸化炭素を吐くこと』と答えるでしょう。しかし、これでは受験生としては0点です。

 その本質まで考える必要があります

 

それに加えて、呼吸の目的は熱を作り出すことなので、自分の体内で熱が発生する部分が呼吸が行われている部分になります(肺ではありません)。人体で熱が発生するのは『体全体(高校生物の観点から見るとミトコンドリアですが、中学入試ではここまで出題されません)の細胞』です。ですから、呼吸は体全体で行っているものと言えます(ヒトの細胞はおよそ60兆個あります)。これを『内呼吸』といいます。参考程度にミトコンドリアを載せておきます。気持ち悪いですね・・・

次に、内呼吸に必要なものは2つあるということ。1つは先述の通り、『酸素』です。ではもう1は何?と問われたら困るのではないでしょうか?そこで考えることが始まります。皆さんもご飯を食べると思います。何で食べるのかというと、餓死してしまうからです。死ぬということは、呼吸が出来なくなるのと同義です。つまり、ご飯の中には呼吸に必要なものが含まれているということが分かります。それは、ご飯を食べるときに必ず食べる主食(米、パン、トウモロコシ、ジャガイモなど)の中に含まれています。だからいつも食べることになるのです。では、その主食に共通して含まれる栄養分は『炭水化物=でんぷん』です。ですが、内呼吸は体全体の細胞で行われています。ということは、でんぷんを体内に取り入れる必要が出てきます。しかし、でんぷんは粒が大きすぎて、小腸の柔毛(柔突起)を通過できなので、口から入って小腸に行くときにはブドウ糖という糖分に消化されている(これは唾液からでんぷんは消化されて麦芽糖という糖分になっています。だから、ご飯を舌の上にのせたままにしておくと甘くなるのです)。これが、呼吸に必要な2つの物質になります。

(参考)
 小腸の柔毛は、小腸の表面積(ヒトの小腸を全部広げると、およそテニスコート一面分の200㎡になる)を大きくして、栄養分の吸収の効率をよくしていることも合わせて押さえておくとよい。また、中学入試に出る『表面積』というキーワードは、小腸の柔毛、肺胞、根毛、物質を溶解するときに細かく砕くという理由の4つしかありません。
 

先程、呼吸の目的は『熱』だといいましたが、それ以外の不要物も排出されています。1つはご存知の通り『二酸化炭素』で、これは肺から排出されています。もう1つ不要物が発生していて、これは汗や尿という形で体外に放出されています。その主成分は『水』です(これは皮膚にある汗腺から排出される汗の99%が水であることは何となく知っている受験生もいると思います)。以上をまとめると、呼吸というのは

でんぷん+酸素→二酸化炭素+水 (☞熱エネルギーが発生)

ということになります。

 

ここから、イメージするべきは『でんぷん』『酸素』はわざわざ取り入れてきたものになります。例えるならば、スーパーやデパートでお金を出して買ってきたもののようなイメージです。しかし、『二酸化炭素』『水』は体外に排出しています。つまり、不要物でありごみのような扱いです。これはおかしいで感じて下さい。つまり、スーパーに行きお金を出して買い物をし、その中身に当たるのが『熱』で、入れ物や箱に当たるのが『二酸化炭素』や『水』なのです。

つまり、我々人間は生きるため、つまり呼吸をするために様々な活動を行っているということです。

 

理科というのは、このように他の分野との関連性を見つけながら考えていくのが基本スタイルになります。大昔の偉人達もこのように様々なことを考えて、試行錯誤を繰り返し様々な科学現象を発見するに到ったのではないでしょうか?そのような様々な業績が現在に繋がっているのです。当然、まだ解明されていない現象もあると思います。次は、中学受験生や高校受験生が成長してそれを子孫に伝えていく番です。その為の準備として、理科の考えるスタイルを確立して、まずはその第一歩となる第一志望校合格を勝ち取っていきましょう。もちろん、このような考えるスタイルというのは他科目においいても必要になるのは言うまでもありません。

 

次回はこの呼吸の話の続きの光合成に関する話をしたいと思います。

 

 入試を塾だけでは乗り切れるのはごく一部の超優秀生だけです。つまり、塾任せにするのではなく、必ず 保護者の方がサポートをする必要があるというのが中学受験で成功するための秘訣です。

 そして、合格する御家庭は必ず何かしらの手を打っています。これは絶対に他人には漏らしません。保護者の方自身で模索するしかないのです。御子様が頑張っている中で保護者の方も裏方に徹しないといけません。御子様以上に保護者の方も頑張らなくてはなりません。つまり、合格するのは塾の力などではなく、御家庭の力なのです。私などはただのきっかけにしか過ぎません。

 

 今後は難関中の算数や理科の出題傾向や過去問の解説(これはアメンバー限定にすると思います)やおすすめの参考書や問題集などの記事も出していこうと考えております。無言申請は受け付けませんのでご了承下さい。

 

フォローしてねアメンバー募集中ペタしてねアメンバーぼしゅう中!フォローしてね…

 

★著者紹介★

 中学受験専門のプロ家庭教師(算数・理科)。大手進学塾時代は高い合格率を残しておりその合格率は85%を超える高い合格率を残してきた。合格率1位になることもあり、講師アンケートにおいても1位を獲得するなど高い評価を得る。その傍らで、志望校別コースの算数科目責任者を歴任し、テキスト作成や模試作成なども行っていた。高校入試においても大手塾在籍時には早慶高校附属の合格率が92%という高い数字を残している。算数、理科どちらの科目でも優秀な結果を出していた。

 家庭教師においては90%以上の高い志望校合格率を誇り、どこの学校にも対応出来る講師。難関校入試に特に強く筑駒、開成、麻布、駒東、聖光、栄光、桜蔭、女子学院、雙葉、フェリスなどに関しては極めて高い成績を残している。勿論、それ以外の学校の対策も万全に行う自信と経験を持っている。

 今年度の入試の結果にも御期待下さい!!R3灘中合格者輩出!!

 

↓ライン@より家庭教師の募集を始めております。メールと違って、チャットでご相談などに応じることも出来ます。宜しければ、友達登録お願い申し上げます。

友だち追加

 

◆◇◆◇◆◇◆◇ 家庭教師募集要項 ◆◇◆◇◆◇◆◇

家庭教師の依頼はこちらから ☞ rikeinotatuzinn@yahoo.co.jp

                    ☞ recrutment.syudent@gmail.com     ※どちらのアドレスにお送り頂いても大丈夫です。

 

家庭教師募集要項(7000円/時にて承っております) ☞家庭教師募集要項

 

家庭教師合格実積(平成31年度~平成29年度) ☞合格実績 令和2年度合格実績

 

算数指導方針 ☞ 算数・数学 指導方針