10月上旬から11月下旬にかけて、神奈川県国家戦略特別区域限定保育士試験(以下、地域限定保育士試験)の講習会が実施されました。これは、全国の保育士試験であれば実技試験によって合否を決めるものを、代わりに27時間の講習会の参加によって代えるというものです。だからと言って、実質的に無試験かといえばそういう訳でもなく、講習会の参加態度や最後に提出するレポートの内容など様々な観点から評価され合格者が決まるというシステムなので決して気は抜けません!

 

今回、私はその講習会へ参加してきましたので、特定されない程度にできるだけリアルな講習会の内容についてお話していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

まず、地域限定保育士試験の筆記試験の合格通知が届くと得点面の逆側にこのような案内があります。この時点ではざっくりとした時間割しか書いていません。合格通知が届くとすぐに別のはがきで講習会へ参加するかどうかという調査が届くので、そのはがきに従いWeb上で色々と入力していきます。具体的にはどの日程の講習会に参加可能かというアンケートで、思ったよりは自由度の高いスケジュールを組めるような形式でした。

 

しばらくすると講習会の運営さんから封筒が届き、そこでようやく自分が参加する日時はいつなのかということが分かります。ちなみに、地味に準備物がそこそこ多いです!日程にもよりますが、クレヨン、色画用紙、でんぷんのり、読み聞かせ用の絵本、ぬいぐるみ(!?)、ゼリーの空容器(!?!?)、などなど…

ただ、これらの準備物は100円ショップのものでも十分賄えますので、すぐに保育の現場で働くという方でない場合は安いものでも全然問題ないと思います。俺とかw

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここからはそれぞれの講習会の内容について大まかな内容と感想について記していきます!

 

 

全科目共通

まず皆さん気にされるであろう服装。これ、講義の時間は誇張抜きでなんでもいいです。初回の講習会ではスーツで行ったんですが逆に浮くくらいでした。今年は例の疫病のせいで保育園での実習が残念ながらポシャってしまったのでこんな感じでしたが、来年度以降は保育園での実習の際は多少なり指示はあるかもしれませんのでご参考程度に。

 

次に講習会の規模。てっきり10人以下でやって、例えば音楽であればマンツーマンに指導して頂ける時間があるのかと勝手に思っていましたが、1回あたりどの科目でも100人くらいの参加人数でした。かと言って1人1人の指導が疎かには決してなってはいなく、どの科目においても講義で話しを聞く時間、演習の時間、近隣の方とのグループワークの時間が配分され、非常にバランスが考えられている構成となっており、講演された先生はもちろん、グループワークで同席して頂いた方々からも多くの学びを得ることができた、とても貴重な体験となりました!

 

そして男女比ですが、意外にも男性が2~3割程度いらっしゃいました。この比率は筆記試験の時とほぼ同じ程度のように感じましたので、同じ男としてこれほど女性社会と言われる保育に関心を向ける男性がいらっしゃることに感動しました。

 

 

 

音楽

私が参加した回は、保育の現場での音楽の活用について主にお聞きしました。事前に持ち物の指示があった様々な身近なマテリアル(新聞紙、ビニール袋、ゼリーの空き容量など)からでも音楽が成り立つというお話から、昔話に音楽を取り込む演習、幼児期の音楽教育が子供へ与える影響など、幅広い講義と演習によって多くの学びを得ることができました。特に、ぬいぐるみを使った子守唄の演習は皆さん色々なぬいぐるみを持ってきているのを見て結構楽しかったですw

 

 

 

造形

造形も、現場に即した造形が幼児に発達を与える意義の講義から、講師の先生が作成されたおもちゃの実演、そして最後のコマではフロッタージュの演習を行うといった、とても内容盛りだくさんの内容となっていました。実は私は、後期の実技試験では音楽と言語を選択しているため、失礼ながらあまり講義に期待は持っていませんでした。そんな退屈っぷりも瞬時に吹き飛ばすくらいの面白い講義が展開され、保育の現場に出た際にはものづくりの精神を発揮したいと思える時間でした。

 

 

 

言語

読み聞かせ、素話、ペープサート、紙芝居…これら全ての演習を行いました!特に読み聞かせと素話では3人組のグループを近隣の席の方と作り、お互いに発表とフィードバックの役割を持つことで、自分の課題を洗い出していく時間となりました。その中に既に保育の現場で活躍されている方がいらっしゃり、圧倒的な技術に感銘を受け、保育者として目指すべき基準が明確になったことが大きな収穫であると感じています。

 

 

 

見学実習代替講義

本来であれば保育所見学の事前指導、見学当日、事後指導となっていたはずでしたが、まぁ、色々あって中止になってしまいましたね。そんな無念も束の間、事前、当日、事後のいずれも非常に引き込まれる素晴らしい講義が展開されました。子どもたちの健康や安全について考える時間や保護者対応、そして保育所の外における保育士の役割といった、実践に即した内容の講義が行われました。特に印象的だったのは日誌作成の演習でした。全くやったことないのであたふたしつつも、講師の先生が演習中にヒントをいくつか提示して頂いてなんとかそれっぽいものを書き上げることができましたw

 

 

 

 

最終回の事後指導の日に、保育士登録の手引が入った封筒を配布されました。これ貰えたってことは…?とか期待しちゃいますw

この日は90分でこれまでの講義の振り返り、保育士としてなりたい姿のグループワークを行った後にこの保育士登録に関するお話とレポート回収があり、すぐ終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

クッソどうでもいいかもしれませんが、事後指導が終わった後に大学時代の友人とこんな感じでお酒を飲んでたりしました。よくアブサンを離乳食っつって飲んでます。

こうやって今でも会える友人がいること、本当に幸せです。

 

 

 

 

 

 

 

そして皆さんがかなり気になっているであろう点。それはこの講習会が全国試験の実技で活用できるかという部分でしょう。答え言っちゃいます。それは…

 

 

 

 

 

 

 

役に立たないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

勘違いしないでほしいのは、講義そのものはとても有意義であることです。その講義の内容が実技試験で活かせるかと言えば、正直微妙なところです。やってる内容が全然違うので…

ただ、講習会の内容ももちろん年度によって違うと思うので、一概に全国の実技試験では通用しないとも言い切れません。講習会の中から活用できる部分が見つかればそれをうまく抜き取り、自分の中で解釈することが重要と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで保育士試験も一旦落ち着き、放送大学の通信指導も29科目出し終わって一息つき、オフの日をぶらぶらと楽しんでます。

しかし間髪入れずに全国の保育士試験の実技がやってくることも忘れてはいけません。あと2週間!

ここはせっかくなので地域限定保育士試験と全国の試験どちらも合格し、保育士証2枚持ちというレアな存在になってみたいものです。そのために近日は毎日、ピアノと素話を猛練習中です!

 

 

 

ここからも気を緩ませることなく、出せる最大限の力を発揮して最善の結果を手にしたい次第であります!!!

 

 

 

新生の未来へと希望を託すために。

ルーカスは武器じゃないぞ