こんにちは、山口りかです。

 

 

「事実確認」は、

ハッピー指数が高い状態でいるために必要なことの1つです。

 

 

個人セッションでお悩みを伺うと、

「事実」と「解釈」が混ざっている人が多く、

「解釈」によってハッピー指数が下がっている人が多いからです。

 

 

ハッピー指数を下げる解釈は「想像」ではなく、

「妄想」と言えるのではないでしょうか。

 

 

妄想がハッピー指数を下げ、

事実確認が重要なお話を1つ紹介します。

 

 

 

「壁の落書き」

 

くたくたママが店から戻り買い物袋をかかえてキッチンへ入った

 

待っていたのは八歳の息子

 

弟がやったいたずらを、しゃべりたくてうずうずしてた

 

 

「ぼくは外で遊んでて、パパは電話中だったんだ

 

そしたらあいつがクレヨンで、壁に落書きしちゃった

 

ママが書斎に張ったばかりの新しい壁紙にだよ

 

そんなことしたらママが怒るぞって言っといたよ」

 

 

ママはうめき声をもらして眉を寄せた

 

「あの子、いまどこ?」

 

ママは荷物を下ろして決然とした足取りで

 

末っ子が隠れたクローゼット目指して歩いていった

 

 

部屋に入ったママは、名字をつけて名前を呼んだ

 

その意味がわかった末っ子は、恐しさに震えあがった

 

それからの一〇分間、ママはわめき、怒鳴りちらした

 

あの壁紙は高かったのよ、せっかくお金を貯めて買ったのに

 

 

元通りにするのはたいへんなんだから

 

なんてことしてくれたの、いたずらにもほどがあるわ

 

叱れば叱るほど、腹の虫がおさまらない

 

ママはすっかり取り乱し、部屋から大またで出ていった

 

 

惨状を確かめようと、おそるおそる書斎に向かったママ

 

壁を見たとたん、目に涙があふれた

 

読んだメッセージがダーツのように心を貫いた

 

ハートで囲まれた「ママ、大好き」

 

 

その壁紙は、ママが見たときのまま残っている

 

まわりに枠だけの額縁が吊るされて

 

ママにとっての、みんなにとっての思い出の品

 

ときどき足を止めて眺める、壁の落書き

 

 

「だれもが奇跡にめぐり逢う―こころのチキンスープ〈16〉」より

 

 

 

 

 

 

いかがでしょうか?

 

 

「新しい壁紙に落書きをした」とだけ聞き、

一〇分間、わめき、怒鳴りちらしたママ。

 

 

でも、壁を確認すると、

書かれていたのは、

ハートで囲まれた「ママ、大好き」。

 

 

もし、最初に壁を確認していたら、

最初から幸せな時間を過ごせていたのではないでしょうか。

 

自分も周りも幸せを感じるためには、

事実の確認は大切ですよね~。

 

 

悩んだ時には、

「事実確認」をして、

「解釈」と「事実」を分けるだけで、

かなりスッキリすることが多いです。

 

 

よろしければ、やってみてくださいね!

 

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