2023年に発生した多数の遅延を補償するために、イル・ド・フランス・モビリテは期間限定(2024年3月20日~4 月 17 日)で遅延補償キャンペーンを行っています。これは、RER A,B,C,D,P 線に関するもので、これにより、最大 126.15 ユーロの払い戻しを受けることができます。

 

 これは今年初めての試みではないようですが、遅延あたりまえのフランスで遅延に対しての補償を行うということで、ある意味、画期的な気もします。

 

 以前、あまりに長いストライキのために払い戻しではなく、次の月は割引になったことがあったような気がしますが、遅延に対する払い戻しはまた別レベルのことです。

 

 2023 年、イル・ド・フランスの公共交通網の一部の路線は定刻性の面で目標を達成できず多数の遅延が存在したことを補償するもので、これらの遅延はネットワークを近代化し持続的に改善するために必要な多数の作業が遅延の原因になっているとしています。

 

 これらの遅延に対する補償は主にパリ郊外線に関するもので、2023 年の少なくとも 3 か月間定刻性が 85% 未満であったすべての路線が払い戻しキャンペーンの対象となります。

 

 払い戻しは、Navigo(定期券のようなもの) 加入者であるイル・ド・フランス居住者であり、該当している路線に居住または勤務している場合に認められるとしています。

 

 払い戻しの手続きは全てイル・ド・フランス・モビリテの自分のアカウントから(ない場合はすぐに作れます)簡単にできるようになっています。

 

 もともと公共交通機関の定刻性といものにあまり期待しないようになっているし、どの程度の遅延を遅延と見なしているのかも疑問ではありますが、少なくとも遅延に対する払い戻しを行うというのは、遅延に対する反省が認められるもので、進歩だな・・と思います。

 

 私は、郊外線をあまり利用しないので、幸か不幸か今回の払い戻し対象にはなりませんが、どちらかといえば、特にここ1~2年、工事のために閉鎖されることの多いメトロの路線に対しても、ぜひ払い戻しを行ってほしいと思っています。

 

 このメトロの工事に関しては、代替バスなどが運行しているものの、全く充分なものではないうえに、利用しづらいもので、それこそ閉鎖のための迂回などのために、そのたびに大幅に時間がかかることになっているのでほとほと迷惑しています。

 

 このメトロの工事のための閉鎖に関しては、子どものバカンス期間中や夜間や週末などにしてくれてはいるのですが、それでも、もうこれでもか!というくらいの頻度で、しかも全線閉鎖せずとも部分的に少しずつやるとかもう少し乗客の迷惑を最小限にする方法はあるのでは?と思います。

 

 しかし、少なくとも遅延に対して、改善の兆しが見えることは嬉しいことです。

 

 

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