今回の九州旅行のための旅館の予約は、私もいくつかの希望は伝えていたものの、最終的には、娘に一任していました。最近の旅行の際の宿泊先の予約については、だいたいは、サイトを検索するか、YouTubeなどでの紹介を参考に決めています。

 

 おおよその予算と、全工程を上手く回れるための立地、今回は何よりも温泉なので、その温泉に関する施設、また、外せないのが提供されるお食事の感じで選んでいます。

 

 信頼のおける身近な人が実際に宿泊して、「ここ良かったよ〜!」などという情報がある場合は別として、多くの場合は、少々大げさな言い方をすれば、まあ一種の賭けというか、当てずっぽうでもあるため、実際に旅館に宿泊する際には、ドキドキします。

 

 これまで、そんなに「ハズれた!」という経験はないのですが、逆にちょっと意外なポイントに感動することもあります。

 

 今回の九州旅行2泊目の旅館では、意外なポイントに感動しています。それは、黒川温泉の「奥の湯」という旅館なのですが、かなり良い旅館で、文字どおり、黒川温泉の奥にある渓谷の間にある旅館で、その温泉施設も充実していて、館内には、複数の露天風呂や大浴場、家族風呂などがあり、温泉プールまであります。旅館内の調度品なども古いものを上手く使って、逆にモダンな感じに仕上げていて、美しく、落ち着いた雰囲気を醸し出しており、館内やお部屋にも多数、美術品や絵、置物などで飾られている重厚な印象のある落ち着いた雰囲気の旅館でもあります。

 

 それが、いざ、お部屋に案内されてみると、最初に驚いたのは、その旅館の印象からは、一見ふさわしくないような、いかにも昭和というか、レトロな感じを受ける昔、よく見かけた気がするビニールのスリッパです。

 

      

 

 思い切り昭和な世代の私にとって、そのいつのまにか、あまり目にすることがなくなっていたペタペタな感じのスリッパに感動。そして、お部屋の中の円形のドーナツ型の木の蓋のついたゴミ箱。お部屋の中の冷蔵庫を開けてみると、シンプルに湧水のいれてあるポットが一つ。

 

      

 

 もちろん鍵は、カードキーなどではなく、ごくごくふつうにガチャガチャあける鍵です。

 

 お部屋に置かれているお茶などは、市販のティーバックなどではなく茶葉がお手製のティーバックの中に入れられたものがいくつか茶筒の中に入っています。

 

 館内のいくつもの温泉施設を堪能したのは、もちろんのことですが、この古いものを多く用いながら、モダンに作り上げられている旅館はもちろんのこと、昭和な感じのペタペタなビニールスリッパや円形のドーナツ型の木の蓋がついているゴミ箱や端々に感じられる質実剛健な感じに、とってもホッコリさせられていることを自分の中で発見して、ニマニマしてしまい、同世代の友人たちと共有したいな〜という思いにかられました。

 

 もちろん、お食事などもすばらしく、品数も豊富で豪華そのもの、一つ一つの料理が丁寧に作られていることが感じられ、感動的に美味しく、そのクォリティーについては今さら言うまでもありませんが、絶対的に食べ過ぎの日々が続いています。

 

    

 

 しかし、前日に別府の街を歩いていて見かけたどこか昭和な風景が嬉しかったり、昭和の片鱗に触れたとき、私の中に眠っている「昭和」が目を覚ましてどこか懐かしさに感動するという新しい感動ポイントを発見しました。

 

 豪華な温泉旅館に来て、感動ポイントズレてない?と思われるかもしれませんが、その優雅な感じを喜びつつも、そのどこか質素で懐かしい部分に自分が喜びを感じているのは、事実です。

 

 意外なところで意外なものに触れることは、そのギャップやミスマッチにより、実際のものをよりチャーミングにしてくれるものだ・・と、妙なところに感心した温泉旅館体験でした。

 

 

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