年が明け2012年1月
私は思い立ったようにジムに通うことにした
まだまだ若いつもりだし全然動けるけど
なんでも長女のお腹の子は男の子という情報が………
女系の我が家に男の子が産まれてくるとは………
元気であればどちらでも構わないのでしょうが
なんとも不思議な感じでますます待ち遠しくなった
そして今後のことを考えると
なんとなく体力をつけないと………と思った
そこは女性専用のジムで年配の人も通えるようなところ
男の人や若い人の中に混じるより
通いやすいかなぁと思って選んでみた
体験初日
その日はめちゃくちゃ混んでたので
トレーニングする前から熱気ムンムンの室内
私と同じ考えで年明けから一念発起して
体力をつけようとか思った人が多いのかな………？
まあいいや
なんか一つ一つの健康器具みたいなやつが
円状に並べられてあって
みんなのお顔が
正面から見える状態でトレーニングをするらしく
えー
なんかヤダー
と早くも思ったが
これから会費を払っていくわけだから
今更そうも言ってられないのでそこは我慢しよー
トレーナーとかいう人が忙しそうにしてたけど
親切丁寧に教えてもらい
不慣れな筋トレを必死にやる私………
まあまあ疲れてしまい
日頃の運動不足を感じながらふと目をやった
隣の隣の隣の健康器具やってる人
私より明らか年配の人が多く
その他大勢の人に混じって一際目立つ
私と年齢が変わらなさそうなあのでかそうな人………
なんかどっかで見たことあるな………
あれっ？
なんか見ちゃいけない人を見たような………
すぐに目を外らして前を向く
まあここは近所だし知り合いにあっても
しょうがないと言えばしょうがないんだけど……
いや………
でも絶対アイツのような気が………
私は怖いものみたさでもう一度見てみた
そして確信する
おい〜
なんでななママがここに居んだよ〜
不思議なもので何の因果か知らないけれど
会いたくない奴ほどばったり会ってしまうものだ
あの時も自分の存在をひた隠しにし
でも多分
ななちゃん情報で次女が同じ高校に通ってることは
既に知ってると思われる………
上手く行けば高校三年間
ななママと顔を合わせずに関わることもなく
終わるだろうと思っていたのに………
このジムという狭い空間の中にアイツがいる
ゲーッ
これは何？
運命のイタズラ？
嫌な奴ほど向き合わなきゃいけないってこと？…………
ヤダヤダヤダ
ぜーったいヤダ
コイツだけは一生口も聞きたくない
関わったらロクなことないんだから
神様ヘルプミー！
私の心は見えない誰かに向かってめちゃくちゃ叫んでた
あ〜ぁ
早くも初日からジムを辞めたい衝動に駆られた私
まあでもちょっと冷静になろう………
アイツも今日から通い始めたのかな？
でもここのジムは自分の都合で通えばいいから
会わなきゃ会わない可能性もある
今日はたまたまだよね
別にアイツがいたからって私は私
体力つけるために来たんだし
まだまだ頑張んなきゃなんだから
アイツなんて関係ねーし！
意味もなく自分に喝を入れとっとと終わらせ
アイツに気づかれないうちに逃げるように退散した