最低最悪の花火大会 | しくじり人生~私がシングルマザーになるまで~

しくじり人生~私がシングルマザーになるまで~

いろいろ過ぎ去った今だからこそ、ブログに何か残せればいいなと思って始めてみました。
一つのテーマに拘らず、いろんなことを書いていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

「おい!!なんで、シカトしてんだよっっっ!!!」





暗闇からサンタが現れた





そう..……





さっきまー君ママと電話しながら歩いてた時
視界にサンタらしき物体が見えたのだけど
気づかないふりして通りすぎた





後つけてきたのか?





えっ………
話し声聞かれてないよね………?





さっきより断然人が多い会場





気が小さくて周りの目を一応気にするサンタは
もう手を出さなかった






「なぁ〜………悪かったよ。ごめん...……ごめんね。」





でたー





「ねぇねぇ………ホントに反省してる………」





なんと答えたらいいのかわからない....……





私が相手してくれないと分かると子供達に話かけた






「何買ってもらったの?」
「美味しい?」
「ちょっとちょーだい!」





なんだ?こいつ
いちいちムカつくわ





子供達が




「綿あめとお好み焼きー」
「美味しいよー」
「食べていいよー」




と言ってお好み焼きを分けてた...……






っつーか




オメーなんで娘の隣にちゃっかり座ってんだよ!!
とか思いながら





悔しさ・悲しさをとっくに通り越して
イライラを抑えるのに必死だった





サンタは基本
自分がやっといて謝って許してもらえない時




子供を取り込むクセがあった




上手く私の心理をついてる





子供に優しくしてもらって
私は悪い気はしないのだから...……



この日もその作戦で
サンタはなんとか私に許してもらおうって魂胆...……



見え見えなんだよバーカ



がしかし



子供が笑顔だったら
子供が楽しいのなら
別にそれで構わない





でもこの日はすぐに許す気にはなれなかった





花火大会が終わって子供達だけに




「じゃあー、帰ろーか?」




って声かけて三人で歩いてたら
ものすごい人混みの中サンタがはぐれないように
必死についてきてた





てめぇ歩いて帰れよ!!





車にのりこんだら
置いてかれないように必死に乗り込みやがって





降りて...……。





「だからホントにごめん...……もうやらないから。俺、運転してあげるから。」





いや、大丈夫なんで。




すると子供達が





「みんなで仲良く帰ろうよー」




って言い始めた………





チキショー




子供がそういうなら仕方ない
ホントに仕方ない………





それに



以前ななママにどれだけ謝っても
許してもらえなかった過去があった私は




必死に謝ってる人を許さないというのも
如何なものかという考えもよぎってしまった………





許さない
許せない
許さなかった




というのも後々後悔するんじゃないかって...……
許した方が自分も楽かも………





この時はそう思った





もうやらないらしいから
その言葉を今回は信じてあげようと思って




四人で帰路についた…………と思う





最低最悪の花火大会だった