子どもはみんな問題児 中川李枝子 新潮社

・子どもはみな自分ほどお利口さんはいない、この世で一番いい子だと思っている
・頭と心と体のバランスが取れた上手な遊びをする子は想像力が豊か。なかなか遊べない子は想像力がどうも乏しい。
・がみがみ言いたい気持ちは絵本を読んで解消する。
・もう一回子どもになりたいとは思わない。子どもは常に一生懸命で全力で生きている。大人みたいに手を抜いたりズルができない。


心に残ったフレーズ
「赤ちゃんだった時どうだったという話はつまらない」
生まれた時こんな小さくてかわいかったのよ、と言われてもピンとこない。大きくなったら何になろうという話のほうがずっと関心があり喜ぶ。子ども自身は常に成長したがっている。全身これ成長願望のかたまり。

そうそう!!私自身がそうだった。親から自分の赤ちゃん頃の話をされても覚えていないしピンとこなかった。可愛がって心配してくれたのはわかるけれど、それよりも今の私を見て!今の私をもっと可愛がって!と思っていたなぁ。

・その子が持って生まれた想像力やユーモアの感覚、ありったけの知恵を働かせて人生の難関を一つ一つ突破していく。だんだん強く賢く、心は広く、柔軟になっていく。そこが子どもの文学の面白さ。
生きるものの喜びと悲しみ、正義や欲望、愛情や怒りなどを子どもなりにたっぷりと味わうことで生命力を獲得し、育てていく。

⭐️紹介されている本
・アーサー・ランサムの自伝
・しろいうさぎとくろいうさぎ
・ちいさなねこ
・いたずらきかんしゃちゅうちゅう
・クマのぷーさん