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読んでみましたメガネ

 

表紙からしてファンタジーのような雰囲気ですが、

どんでん返し系イヤミスの短編集です本

 

『恋煩い』

学校の先輩に片想いをし、都市伝説のような恋のおまじないに

囚われていく女子高生のお話。

 

いい大人になってみると、分かるだろ~と思うけど、

高校時代の片想いは、自分の勉強や部活、家庭や世の中での当たり前や常識、

夢とありえそうな将来と3年というタイムリミットとのバランスがうまく取れず、

隙ができた時に近いと思っていた人の悪意にからめとられたり、

人間関係が壊れたりするものだったかな、と、

怖い話ながら懐かしい感じもしました…爆弾

 

『妖精の学校』

楽園のように思える絶海の孤島に集められた子供たち。

主人公の子は、目を覚ますと学校の保健室のような場所にいて、

それまでの記憶を失くしている。

純真無垢そうな子供たちに囲まれて、

妖精の学校と言われる場所での生活になじんでいく、

またにファンタジーのようなお話。

 

これは島の描写の感じから、

どういう島にどういう意味で子供たちが住まわされているのか

なんとなく想像がついた分、ぞっとしながら読みました。

気づかずに読んでいたら、最後にめちゃくちゃぞっとしたと思うけど、

分かって読んでも、尾を引くうっすらとした恐怖を感じました。

 

『噓つき紳士』

東京の暮らしに行き詰った男性が街で携帯電話を拾う。

持ち主の恋人らしき女性からメールが届いたことから、

持ち主になりすまして女性とやりとりし、詐欺にはめようとしつつ

絆を感じ始めるというお話。

 

これはまあ、そうだろうな、という感じアセアセ

 

『終の童話』

海外のどこかの村に「石喰い」という怪物が現れ、

村人たちが次々と石にされていく。

主人公の少年は、石にされた大好きな近所のお姉さんを想い、

何年もの間、毎日そのお姉さんの石像に会いに行く。

少年も青年になったある日、石になった人たちをもとに戻せる、

という人が村に現れる、というお話。

 

ファンタジーっぽいお話で、村人たちが怪物と戦ったり、

石にされていく場面はとても読み応えがありました。

最後はとても現実的な救いのなさでしたショボーン

 

『私たちが星座を盗んだ理由』

主人公の女の子、難病で長く入院している姉、

二人の幼なじみの男の子。

女の子と男の子が大人になって再会するお話。

 

男の子が星座好きで、途中謎解きみたいな部分があるのですが、

その星座の知識が活かされていて面白かったです星空

最後はまた現実的な救いのなさでしたタラー

 

 

どのお話も読んでいて続きが気になり、

各短編は一気読みでした本

どのお話も全くハッピーエンドではないですが、

年を取るにつれ、いわゆる「救いのないエンディング」と言われるお話を読んでも、

「そりゃそうだ、なんで上手くいくと思ったの」

という感想を持つようになってしまいました無気力

現実の社会には、報われなかったり救いがなかったりすることは

いくらでもありますね爆弾

その分、楽しめることは存分に楽しみ、

また、存分に楽しめるように、自分と家族の健康と安全を第一に考えて

生きていきたいと思いますニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

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