北海道のとある小さな駅に降り立ったのは夜のこと。
あたりは真っ暗
。
駅のホームはコンクリートの整備もされないままの砂利の地面。
近くの会社でカウンセリングの仕事を終え
駅に戻ると各駅の電車は出発した直後でした
。
次の電車が来るのは約1時間半後![]()
え~
何それ~![]()
普段名古屋で暮らす私には、あり得ない待ち時間。
無人の駅には私一人で、自販機もベンチもなく
砂利のホームの屋根に蛍光灯1本だけ![]()
周囲は雑草の空き地で人っ子一人見当たらず。
まるで荒野の真ん中に一人ぼっちで放りだされたようにぽっつ~ン
て感じでした。
仕方がないので駅外の階段にワンピースのまま座ると
雨がポツポツ落ちてきました
。
妙にもの哀しい~。何かミジメ~。疲れた~。
折りたたみの傘をさし、電池が切れそうな携帯を握りしめ途方に暮れていると
「電車が参ります。ご注意ください。電車が参ります。ご注意ください。」と放送が。
こうした田舎の電車は時間がずれることもあるし、と
慌てて駅のホームに戻ってみる。
遠くから電車の先頭を照らす明かりが近づいてくるのが見えた。
電車きたー
意味わかんなーい
何かの間違い
と不信感半分、
ひと気のない駅にとにかく人の乗った電車が来た、という安堵感半分で待つ。
ところが、電車はホームに近づいてもスピードを落とさない。
すごい勢いで私の前を通過したのは貨物列車でした![]()
それも何両編成だろう。長い長い。
客車ではないので窓から明かりがもれるでもなく
真っ黒の塊が私の前をビュンビュンと風を起こしながらしばらくの間、立ちはだかるように通過しながら去っていった。
暗闇に小さくなる黒い形を見つめながら
まるで銀河鉄道に乗りそびれて宇宙にひとり取り残されたような気分になった。
また一人きりになり、しばらく酷い孤独感と絶望に襲われた。
ここで携帯の電池が切れたらおしまいだ。
野犬に襲われたら何の抵抗もできないだろう
。
せめて自販機のひとつも置いておけ。
じわ~っと涙がでる。
はやくホテルに帰りたいよ~![]()
もういい![]()
何か一人で暗闇のなか様々な感情におののきながら
持っていた薄いひざかけを首に巻き傘をさし駅外の階段で小さくなって待った。
こんな夜なのに真っ暗な空を野鳥のような普段見慣れない鳥が二羽飛んでいくのが見えた。
負けた・・・![]()
。
電車が来ない。携帯の電池が切れそう。
仕事をしっかりやったぞ、なんてことなどもはやここでは何の足しにもならず
自然のなかでの自分の無力、ちっぽけさに心細くなった。
やっと来た電車にのり宿泊先のホテルの殺風景な部屋についたとき![]()
まず携帯を充電器につなぎ安堵。
ひゃっほ~![]()
文明の利器ばんざい![]()
電気ばんざい
人工的な環境ばんざい![]()
複雑な人間関係バンザ~い![]()
カウンセリングでは職場の人間関係に悩むプチうつの方とお話ししました。
でもでも本当にひとりぼっちより、嫌なこと言って構ってくれてありがとうなのです。
積もり積もると色々難しいけれど
お仕事を毎日できるってこと、職場の仲間がいること
素晴らしいです![]()
この日は2:6:2の法則についてクライアント様にお話ししました。
周りの人の2割は合う人、2割は合わない人、残りの6割はどちらでもない人。
カウンセリングに行くと2割の合わない人のことで頭がいっぱいになっている方が結構いらっしゃいます。
その方にとって重要な人なのでしょう。
ところが2:6:2のお話をすると大抵の方は少し楽な気持ちになって考えが変えられるようです。
なのでこの法則は当たり前の幸せの法則として
研修でも良くお伝えしています。
みんな、みんな、安心したいのですよね。
自分の周りの2割の人をちゃんと私も大切にしたいなと思います。
私のことを苦手だな、と思っている人も2割はいるのです。
ごめんなさいだし、そんな私とも一緒にいてくれてありがとうなのです![]()
ホテルの部屋に戻ると、友達から普段の調子で電話がかかってきて![]()
あまりにいつもの通りなのでそれまでの自分の緊張が何だったのかな
と
まるで夢から覚めて現実に戻ったような北海道の夜でした![]()
どうしてかわからないけど
この日の夜のことはきっとずっと忘れないでしょう。
その日にいつもと変わらないで電話をくれたお友達のことも![]()
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