【SH37小説】立ち往生した女子生徒202405300430



場所は、どこかの美術館のような場所。

だれかと一緒に閉館間際に外に出た。

辺りは真っ暗…。


ふと、一緒にいるはずの友人を見ると

先程までアクティブに一緒に行動していた人では

なかった。

隣にいる彼女は、学生のようだった。


場所もいきなり30~50年以上前の昭和に建てられた

高速やバイパスの入り口付近に移り変わっていた。


それを認識しながら、私は彼女の手を引いて

交通事故に巻き込まれないようにあっちへ、

いや、こっちへと動いたのだが、彼女は当時、

自転車で移動していたのか、右巻き込みの車の

大群の中に埋もれ、私と一緒に、立ち往生。

目の前に大型トラックや乗用車が車の頭を入れ込む。

“そんなところを渡ろうとするから

悪いんだよ!”と、いわんばかりにこちらに

侮蔑的な眼差しを送ってきた男性は、

むき出しの荷台にスコップと

通行止めの看板を固定するような

柵をふたつ乗せてある白いトラックであった。

ただ、シルバーのバイプに青の留め具は

夜間の通行の際、目立たない。

かえって事故を誘発してしまうために

今現在は使用されていないはず。


私たちの目の前をその白いトラックは

急ブレーキをかけ、私たちの行く手を遮った。

わかっているなら、いけよと手前で止まってくれたら

いいのに…。


その直後だった。

一方通行からの転回待ちの車が次々と押し寄せ、

私たちを取り囲んでしまったのだ。



横断歩道はなかった。首都高やバイパスなどの

入り口だから。

ただ、幽霊の彼女はなぜ、その場所を横切ろうとした

のか。

たまたま偶然?それとも友達に引きずられての必然か…。


ただ、幽霊の彼女の隣にいた私ではない

一緒にいたであろう友人は、周りにはいない雰囲気。

だが、彼女は私に言った。


『ありがとう。あなたのような友達がいて

ほしかった…。』


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亡くなった彼女は、朝のラッシュの高速入り口付近を

横切ろうとして、信号が変わったあとに車を入り口に

押し込んでくるところに取り残されたような形に

なった。身動きができずに右巻き込みの白いトラックが

(後ろには錆びた鉄パイプ二本ほどを積んだ)眼の前に見えた。


ただ、彼女は道路交通法でこの場所を通ることが

禁止されているのを知っていた。

だから、彼らに対して非難することをしなかった。


絵は、起き抜けに描き起こした。

着彩は数時間後に。


車はこれくらいの台数が来た。

でも、車種は適当です。すみません。


絵画教室に通い出して間もない私なので

そのあたりはご勘弁を(笑)

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おばちゃま、開花しちゃいました?

~りかおばちゃまの日記~


 rikachima0925


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