もうどれくらい前の話になるだろう。
とある小学生に、「強さって何?」と聞かれた事がある。
彼のお父さんは警察官。
お父さんの言う事は絶対で、当時6年生だった彼は、小さい頃からとっても厳しく育てられていた。
悪い事をした時は、殴られる事もあったらしい。
その反動かどうかは分からないが、成績は優秀な賢い子だったけれど、すぐカッとなり、友人にも手や足が出る子だった。
そんな彼を見ていて、きっと寂しいんだろうなぁ・・・と思っていた私は、力の強さが本当の強さではない事を伝えたくて、「本当の強さって、優しさなんだよ。」と紙に書いて渡した。
その言葉の意味を、どこまで理解してくれたかは分からないけれど、彼は、しばらくその文字をじっと見つめていた。
そして「ありがとう。」と言うと、大事そうにしまって、持って行ってくれた。
私自身は、男性と女性の優しさは違うと思っている。
男の人の優しさとは、大切な物(人)を守る強さ。
女の人の優しさとは、大切な物(人)を包み込む深さ。
「強さって何?」と聞いた彼も、もう立派な大人になっているはず。
守るべき大切な物を見つけ、「本当の強さとは?」の答えを見つけられたかな・・・。
私は強く、そして優しくなれているかな・・・。