本当は大丈夫じゃないのに、
つい「大丈夫です」が口癖の方へ
32歳頃、わたしは弁護士事務所で
弁護士アシスタントとして働いていた。
当初は、
「弁護士事務所で働く」ってカッコいいかも？
そんな不純な動機で働き始めた
ところが勤務初日。わたしは、早くも、
弁護士事務所で働くことを激しく後悔した
当然のごとく弁護士事務所には、
毎日、難解な法律用語が飛び交い…
お客様からは複雑極まりない
ご相談が寄せらせ…
法律のことなんて全く知識も興味もなかったわたしには「チンプンカンプン」
地獄のような日々だった。
それでも、弁護士さん方も、
同僚の女性スタッフの方も、
みんな根気よく優しく、丁寧に仕事を教えてくれた。
先輩方は度々、わたしに、
「大丈夫？難しいところはない？」
と聞いてくれた。
その度に、わたしは…
「大丈夫です。頑張ります！」と、
まるで「オウム返し」のように答えていた。
…本当は、大丈夫なんかじゃないのに。
…本当は、大丈夫なんかじゃないのに。
当時のわたしは…
「せっかく雇ってもらったんだから」
「迷惑をかけたくない…」
「これを最後の転職にしたい…」と
妙に真面目に考えすぎてしまい…
／
「本当は、大丈夫じゃないです」
「イッパイイッパイです」
＼
この一言が、どうしても言えなかった。
今思えば、これは当時わたしが
「プライドが高い/頑固ちゃん」
だったことも大きい。
でも30代前半のわたしは
「本当は大丈夫じゃないです」なんて、
こんなことを言ってしまったら、
「せっかく雇ってくれた職場を裏切るよう」な…
それでいて
「わたしは出来の悪い人間です」
これを認めるようで心が苦しかった…
結局、弁護士事務所に入社から７ヶ月。
周囲の人を信用して、頼ることができなかったわたしは「仕事を抱え込みすぎて」パンク
「一身上の都合」と言う言葉を借りて
職場を退社した。
今でも、わたしの中では…
弁護士事務所での７ヶ月間は、苦い思い出
あの時、「大丈夫？」と救いの手を差し伸べてくれた
周囲の方々にわたしが...'
「助けてください。
いっぱいいっぱいです！」
と一言SOSを出す強さがあったら…
わたしは、もっと早く
「周囲の人も、自分のことも信用して」
どんなカッコ悪い自分も
弱い自分もみせながら。
気楽に、働くことを楽しめていたかもしれないな...
なんて悔やんだりするのです。
長年「人に甘えれない、頼れないわたし」が…
どんな自分も受け入れて、
「わたしのまま」で自由に豊かに生きる
までにやったこと全部が…
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