生活・仕事・学習のベースの記憶力、ワーキングメモリーは伸ばせる?  | 心理臨床オフィス ルナール|心理士によるオンラインカウンセリング

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ワーキングメモリって?
~生活や学習のベースになる記憶力〜

Ⅰ ワーキングメモリとは
1..短期記憶とワーキングメモリの違い 
2.ワーキングメモリの個性
(言語/視覚[非言語]、見る/聞く)
Ⅱ ワーキングメモリが弱い場合の困りごと
Ⅲ ワーキングメモリは伸ばせる? 
Ⅳ サポートの方法
Ⅴ.まとめ


Ⅲ ワーキングメモリは伸ばせる?


ワーキングメモリのキャパシティは、年齢によって変化します。

子どもの場合はたくさん覚えることが難しく、

青年期(高校~大学生)にかけて、

覚えられる量は増えていきます。

そして、青年期を頂点として、
ゆるやかに得点が下降していきます。


また、同じ年代でも、ワーキングメモリの強めの人と、そうでない人がいます。

同じ年齢の人に同じ量の指示を出しても、全て覚えておける人と、それが難しい人がいます(河村、2021)。
 
ワーキングメモリが同じ年齢の他の人よりも弱い場合、トレーニングで鍛えるのはどうだろうか、という発想が出てくるのは自然なことだと思います。


しかし、ワーキングメモリのトレーニング自体には、あまり効果がないという報告もあります(河村、2021)。

また何かを覚えたり、こなしたりする作業にはメンタルの要素も影響するため、
トレーニングがプレッシャーになると、
かえってワーキングメモリがうまく働きにくくなるというケースも実際にあります。


そのため、トレーニングというよりはむしろ、
ワーキングメモリの弱さを補う工夫をしたり、
得意を活かしたサポートを考えたり
、別の得意分野を伸ばしたり、といったことに目を向けていくことが大切です。ニコニコ


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 【参考・引用文献】
「教室の中のワーキングメモリ 弱さのある子に配慮した支援」 (2021) 河村 暁 著
「視空間ワーキングメモリと短期記憶に関する研究」(2012) 堂山 亞希、橋本創一 「機能的MRIを用いた視覚性ワーキングメモリ課題における脳活動の検討」(2009)斎藤 恵一、安藤