あなたを思う
綺麗な気持ちは
明るい光に照らされた
澄んだ空気の風のよう


わたしの心が
鍋で煮詰められたなら
できたスープの
上澄みのよう


丁寧にアクを
すくって作った
紅茶色の煮凝りのよう


真実の私は
こんなにも
綺麗じゃないのに

もっとリアルで
ドロドロしている
はずなのに


あなたを思う時だけは
ふるいにかけた
小麦粉のように
サラサラとこぼれる
砂のように


ただ素直に
ただ優しく

愛しい気持ちだけが
あなたの上に
降っている


サラサラと
砂のように

愛しい気持ちだけが
あなたの上に
降っている


あなたを思う
綺麗な気持ちは
明るい光に照らされた
澄んだ空気の風のよう


その中をこぼれる
乾いた白い砂のよう