スティーブン・キングの中編小説を二作読みました。


同じ文庫本に収録されている

「ビッグ・ドライバー」(原題:Big Driver)

「素晴らしき結婚生活」(原題:A Good Marriage)

後者の訳は風間賢二さんがなさっています。

わたしは風間さんの訳がとても好きなので、いつも楽しみにしています。

またキング氏自身の長すぎるくらいの独特の言い回しや独自の表現にも魅力を感じます。


今回は206ページの描写の一部が特に気に入りました。



「さながら腐乱していく花の香りのように濃密で甘ったるい。」

「旧約聖書で語られている女性のように嘆き悲しみ」

「時がしだいに自分を取り囲んでいくような気がした。拘束着のように。、あるいは棺のように。」

「これは〈陰の人生〉、ここではすべての真実は逆さに書かれている。」