月の女神209

というわけで昨日の続き

サキ『はしご車に誰乗る？』

ﾌﾈ『あたし』

ｾｲｺ『無邪気だな』

ﾌﾈ『消防車はﾛﾏﾝ』

メグ『そうだ、ﾜﾀｽは帰ってから乗る』

サキ『ﾊﾞｲｻﾞｰと舟形ﾊﾞﾝﾊﾟｰ付けなきゃな、あとﾊﾞｽｱﾝﾄﾞﾝ』

専務『皆さんお疲れ様です！』

みんな『…』

ｾｲｺ『うわ』

ｱﾝﾏﾘ『適当配車が出てきた』

専務『あのー！』

メグ『何よ？』

専務『そのー！』

嫁『ﾊｯｷﾘ言え！』

専務『えーと！』

嫁『もういい！あたしが言う！』

ﾐｭｳ『メグさんに緊張してるのだ』

嫁『メグさんの方に移籍させたい女性運転手が居るんです！』

みんな『…』

メグ『今度は何だと思う？』

ｾｲｺ『ｲﾚｽﾞﾐがﾀﾞﾒなんだろ？ﾋﾟｱｽか？』

サキ『ﾊﾟｰﾏかもな』

ﾌﾁｺ『改造制服？』

ｱﾝﾏﾘ『ｶﾗｺﾝかも？』

メグ『ﾌﾈさん何だと思う？』

ﾌﾈ『妊娠でしょう』

ﾐｭｳ『ﾐｽﾞﾁｬﾝなのだ』

嫁『違います！失恋です！』

メグ『やんやんや、恋したら結婚しないと飛ばされるんだとよ』

ｾｲｺ『ﾘｰﾀﾞｰなんか飛びまくりだろ？』

嫁『違います！凄いｼｮｯｸを受けて仕事も手につかないんです、運転手に恋してしまって』

ﾌﾈ『社内恋愛？』

嫁『そうです』

ｾｲｺ『誰によ？まさかﾄﾝﾁｬﾝか？』

嫁『今日メグさんの所に行った運転手です』

ﾐｭｳ『少年なのだ』

ｾｲｺ『柴田理恵か？』

嫁『ｲｹﾒﾝです』

メグ『はいだしょうこさんみたいのか？』

嫁『そうです』

サキ『あれはｲｹﾒﾝだな』

ﾐｭｳ『松本さんも恋したのだ』

メグ『おまいら男も女も獣過ぎだわ』

ﾌﾈ『慰安婦を置くべきです』

嫁『違うんです！本気で恋しちゃったんです』

ｾｲｺ『はいだしょうこさんはふったのか？』

嫁『結婚してるんですよ』

メグ『女と？』

嫁『男性ですから』

ﾌﾈ『確認しろ』

ｾｲｺ『正論』

嫁『回りが見えないぐらい本気だったんです』

ﾌﾈ『若いな』

メグ『恋する女はﾘｰﾀﾞｰとﾐｯﾁｬﾝで間に合ってるのに』

嫁『運転手としては優秀です！大型もあります』

サキ『なら何とかしろよ』

メグ『おまいらの社員管理が悪いせいでまた優秀な運転手を手放すんだぞ？』

嫁『そうなんですが、このままなら辞めてしまいます』

メグ『おまいも何か言えや』

専務『すいません！』

嫁『お願いいたします！』

メグ『今から受けてやる、ﾀﾞﾒなら返す』

嫁『ありがとうございます！もう一人居ます！』

みんな『…』

ﾌﾈ『ここで妊娠でしょう』

嫁『次は暴力です』

メグ『始まった、乱暴者はｳﾁよ』

ｾｲｺ『誰殴ったのよ？社長か？』

嫁『えーと、ﾍﾓ、ﾏｯﾂ、ﾊﾞｸﾀﾞﾝ、ｻﾞｷ、中田、ﾀｲﾁ』

サキ『何人殴ってるのよ？』

嫁『ｲﾄｰ、ﾄﾏﾄさん、ｶﾜ、ｶﾄﾁｬﾝ』

ｾｲｺ『ｶﾄﾁｬﾝ殴られたの？』

嫁『何言ってっかわかんねーんだよ！と』

ｱﾝﾏﾘ『正論』

嫁『ﾄﾝﾁｬﾝも殴られたようですが報告されてません』

ｾｲｺ『喜ぶもん』

ｱﾝﾏﾘ『またおっぱい触らせて言ったんですよ』

嫁『建設運輸から来て4ﾄﾝｳｲﾝｸﾞに乗せたのですが、ﾍﾓの横に乗せたらﾎﾞｯｺﾎﾞｺにしちゃいまして』

ﾌﾈ『ﾍﾓですからね』

嫁『一人で乗せたら会社から出て10ﾒｰﾄﾙで中田を引きずり下ろしﾎﾞｯｺﾎﾞｺ、煽ったらしいです』

ｾｲｺ『生意気に新人ｲｼﾞめて10ﾒｰﾄﾙでﾎﾞｯｺﾎﾞｺか』

嫁『あとは全部倉庫での出来事です』

メグ『それは仕方ないわ、本社は殴りたいﾔﾂしか居ない』

ｱﾝﾏﾘ『ﾔｽﾀﾞさんに付けたら？』

嫁『ﾔｽﾀﾞさんも怖がってます』

ﾐｭｳ『ﾔｽﾀﾞさんﾋﾞﾋﾞらせるとは大したﾔﾂなのだ』

嫁『こちらも優秀です、大型に大特にｸﾚｰﾝの免許もあります』

メグ『そいつはもらう』

嫁『ありがとうございます！』

メグ『殴り込み要員にもなるからな』

ｾｲｺ『何か喋れよ』

専務『ありがとうございます！』

ｱﾝﾏﾘ『ﾀﾞﾒ会社ですね』

嫁『すいません』

つづく(笑)