というわけで昨日の続き
CBR1000RR『フアァァァ!』
ニーソ『人のバイクを仮面ライダーとかよく言うわ、自分は思いっきりサイクロン号じゃねえの』
YZF-R1『コアン!コアン!フアァァァ!』
ニーソ『ストレートとコーナーの繰り返し、オホーツクはバイク乗りの全ての要素が試される』
CBR1000RR『フアァァァ!』
ニーソ『並んできた?やっぱり頭おかしいライダーか』
CBR1000RR『コアン!パパパン!キャアァァァ!』
ニーソ『この高速コーナーをテールスライドで抜いて行く?ゾクゾクするな』
CBR1000RR『フアァァァ!』
ニーソ『ストレートスピードは向こうの方が伸びる、え?』
ZX-14R『ドシャアァァァ!』
ニーソ『ナッツさん!?いくらなんでもこのニンジャ速すぎだろ?は?』
ハヤブサ『ドシャアァァァ!』
ニーソ『ニンジンチャンまで?あんな女の子っぽいニンジンチャンが?』
ZX-14R『キャアァァァ!』
ハヤブサ『キャアァァァ!』
ニーソ『すげえ』
YZF-R1『フアァァァ!コアン!コアン!』
ニーソ『クソ!ミスった』
CBR1000RR『マッ!』
ニーソ『マルクさん!?一瞬のミスを見逃さない?あんなかわいい子に並ぶ間も無く抜かれた』
ミラー『キラーン』
ニーソ『真後ろにトーコさん、初心者のトーコさんが、あたしに』
CBR1000RR『フアァァァ!』
ニーソ『落ち着け!落ち着け!あたしはミスると崩れるのは解ってる』
CBR1000RR『ドシャアァァァ!』
ニーソ『立ち上がりで抜かれた、初心者に』
YZF-R1『マッ!』
ニーソ『このスピードで?こんな経験初めてだ、信じられない』
CBR1000RR『フアァァァ!』
ニーソ『向こうも猫被ってたのか、しかもみんな超一流』
YZF-R1『フアァァァ!』
ニーソ『付いて行くのがやっとだ』
CBR1000RR『フアァァァ!』
ニーソ『トーコさんが初心者?どこにこんなキレイなライディングフォームで走る初心者居るんだ?』
CBR1000RR『フアァァァ!』
直線『ツルーン』
ニーソ『結構長い直線なのにトーコさんの前に誰も居ない、やっぱりトーコさんは初心者なのか?彼女たちの中では』
YZF-R1『マッ!』
ニーソ『8年バイク乗ってこんな屈辱初めてだ、あたしに勝てるヤツは居なかった、男にも負けなかったのに、初心者のお姉さんに負けてる』
CBR1000RR『コアン!コアン!』
ニーソ『止まるのか?みんな居る、止まりたくない、逃げ出したい』
YZF-R1『コアン!コアン!』
ニーソ『今逃げると負け犬のままだ、みんなから吸収してリベンジしてやる』
YZF-R1『コアン!』
イブ『思ったよりやるじゃないのカワイコチャン』
ナッツ『若者は元気だね~』
ニーソ『いや、すいません』
マルク『あれ?落ち込んじゃった?仕方ないからね、みんなバイクバカだから』
ニンジン『私も19の時からここで鍛えられてるからね』
ニーソ『初心者のトーコさんにも負けた』
ナッツ『大丈夫だよ、初心者って大型初心者だから』
トーコ『ちゃんと教育を受けなきゃこんなバイク乗せてくれないのよ』
イブ『いや、お前は十分速いよ、あたしらが速すぎるだけだからな』
ナッツ『でもウチにはもっと速いのたくさん居るからな』
マルク『30~40人ぐらいね』
トーコ『ミスるとダメになるタイプでしょ?』
ニーソ『はい』
ナッツ『なんだ繊細なんだな、あたしは人生ミスってるのに』
イブ『ションベン出るか?』
ニーソ『大丈夫です』
イブ『じゃあサロマまで一気に走るぞ』
ニーソ『はい!』
マルク『あたしらは別に速く走るために教育されてるわけじゃないからね、バイクで生き残るためだよ』
ニンジン『君が死んだら、悲しむ人がたくさん居るぞ、もちろん私も』
ナッツ『大丈夫だ、ニーソはそんなレベルのバイク乗りじゃねえ、ただ、あたしらをちょっとナメてたろ?』
ニーソ『ちょっとです、同じかちょっと遅いかぐらいだと』
ナッツ『帰ったら教育が必要だな』
マルク『色々教えてあげる』
ニンジン『今から教育スタートしちゃう?』
トーコ『コワ』
イブ『よし!サロマまでニーソ先頭』
ニーソ『え?』
イブ『みんなが安全に走れる速度で引っ張れ』
ニーソ『250ぐらい?』
ナッツ『そんなに出るわけないじゃない!』
ニーソ『出てました』
イブ『宿には6時までに入れば良いんだよ』
マルク『あと3時間半ある』
ナッツ『40キロで良いな』
ニンジン『でも早く着いてお風呂入りたいね』
ニーソ『え?いや』
イブ『お前完璧主義だろ?』
ニーソ『はい、よくお分かりで』
イブ『ニヤリ、トーコチャン先頭』
トーコ『はーい』
イブ『ニーソは黙ってあたしのケツ付いてきな』
ニーソ『はい!』
つづく