大宮妄想です

自己満足の世界です。
皆さんのイメージと異なってもスルーしてください。
文章は拙いですが気にしないで下さいませ。



俺、なんのために学校に来てるんだ?

今の状況だと

女子とヤる為じゃね?

学校、辞めようかな・・・


"智っ、智はっ、違うよねっ"

"母さん、落ち着いて"

"あなたもっ、あの人みたいにー"

"俺は違う"

"っ、でもッ、でもッー"

"母さんっ"

"お願いっ、あの人みたいにならないでッ"


俺はー

カチャ


「・・・ぁ」


暗室に入ってきたのは二宮


「・・・この間は悪かったな。
俺、出るから」


そう言い出ていこうとすると

腕を捕まれ


「ちょっと待ってよ」

「何だ?」

「聞きたいことある」
 

二宮は入口を塞ぐように立ち

俺は向かい合う形で

反対側の壁に寄りかかった


「何だ、聞きたいことって」

「何で、あんなことしたんだよ?!」

「ムカついたらから」

「何にムカついたんだよっ?!
俺、何もー」

「お前が言ったことに、
俺が勝手にムカついただけ。
二宮にしたことは謝る。悪かった」


そう伝えても

二宮の表情は納得していない


「ムカついた、そもそもの原因は?」

「確信つくな♪」

「俺には聞く権利があるだろっ!」

「面白い話じゃねぇぞ」

「面白い話と思ってないよッ!」

「・・・昔、親父が親友と
ヤってるところを見たんだよ。
家族を裏切って」

「・・・ぇ?」


自分の想像を遥かに超えた俺の答えに

二宮は一気に困惑した表情になった

小学校高学年の時

母親が友達と旅行に行くからって

親父と2人で留守番することになり

親父は笑顔で


「ゆっくりしておいで♪」


そう言い

母親は2泊3日の旅行に出かけた

その日は父親と遊び

次の日は親父の親友が遊びに来た

一日中遊んでもらって

親父の親友も泊まることになり

夜も楽しく過ごした

寝ていた時

ふとトイレに行きたくなり

部屋を出るとリビングから声が聞こえる

まだ起きてるんだ

俺も一緒にと思い

廊下からドア越しにリビングが見えた時

親友が

親父を抱いていたのが見えた

俺が2階にいるからダメだって

そう言いながらも行為は続く

男と女の行為は知っていた

だけど目の前で見えているのは

男と男の行為

頭の中が訳分からなくなって

自分の部屋に逃げ込み布団を被った

目を閉じても見えるさっきの光景

そして浮かぶ母さんの顔

涙がボロボロ流れてきた

今まで楽しかった生活は?

この家は俺たちの家なのにっ

ただ1つわかるのは

親父は俺たちを裏切った

それだけだった


「それから何かどうでもよくなった」

「・・・お父さんとお母さんは?」

「離婚した」


旅行から帰ってきた母さんは

笑顔で思い出話をしていた


「2人は大丈夫だった♪?」


そう聞かれ

どう答えていいか分からなかった

でも親父は

親友も来てくれて

智も楽しそうだったって話を

母さんは笑顔で聞いていた

それから数日

俺の様子がおかしいと思った母さんは

俺に聞いてきた


「どうしたの?」


言ったらいけない

言ったら母さんが泣く

なんでもないって言わないとっ

俺から出た言葉は


「父さんとおじさん、仲いいんだね」


はっ!と母さんの顔を見ると

目を見開き怖い顔をしていて

それからすぐに両親は別れた

母さんはそれより前から

親父にそういう癖がある事

疑っていたらしい

今思えば

親父はよく親友と会っていたし

旅行にも行っていた

でも

それでどうして疑うのかは

未だに聞けない・・・

夫婦間で

何かしら感じるものがあったんだろうと

思っている


「・・・俺が"好きな人と"って言ったから?」

「・・・親父にとって
そこに俺達は含まれてなかったんだって。
家族なのに」

「・・・好きでもない女子とヤってるのは
それが原因?」

「・・・さぁな。
何も感じねぇのに
一応反応はするんだよな。
気持ち悪いだろ?」

「っ、そんな風に言うなよッ!!」
 

大きな声に驚いた

何故か二宮が怒っている


「何怒ってるんだ?」

「世の中、男も女も大丈夫な人いるだろっ!
気持ち悪いとか言うなよッ」

「二宮がそうなのか?」

「違うしッ!」

「なら、なんでそんなに怒ってるんだよ?」


確かに世の中バイといわれる人がいる

でも学生なんて

周りにそういう人いないから

変だと思うだろ?

だからそう言った


「別にお互いそれでいいと思ってるなら
そんな風にっ、言わなくてもっ」

「女とヤったあとはいつも吐いてた」

「ぇ?じゃ、その怪我は
それが原因、とか?」


二宮は自分の口元を指さした


「いや、これは男にキスされて
勘違いした恋人らしき男に
勝手に殴られたあと」

「・・・何やってんの」

「・・・まぁでも
もう俺、学校辞めるから」

「えッ?」

「だからもう、俺を避ける必要もなくなる。
ほんと、悪かったな」


暗室を出ようとすると

二宮は両手を広げて

ドアを塞いだ