大宮妄想です
自己満足の世界です。
皆さんのイメージと異なってもスルーしてください。

文章は拙いですが気にしないで下さいませ。




「もらってるぞ♪」


大野は缶ビールを見せた

普通に飲めるのに

ああいう席で飲めないのは楽しくないよな


「家では飲むの?」

「ああ」

「居酒屋なら
個室とかだと行けんじゃない?」 

「1人で個室はないだろ」


あ~一緒に飲む人の臭いか・・・


「・・・俺も飲も♪」


つまみになりそうなものを出して

大野と乾杯した


「・・・これが普通だよなぁ」

「ん~?」

「同じ空間で人と飲む」

「今飲めてるじゃん」


人とご飯を食べることも

ほとんどなかったらしい

気持ちが悪くなるから

大野は肩に腕を回してきて

満面の笑みで


「そうだな♪」


そう言った

ここまでご機嫌な大野は見たことがない

大野みたいな体質の苦労は

俺には分からない

だけど

ただ酒を飲んでるだけなのに

こんなに喜んでる大野を見ると

俺で何か役に立つなら協力しよう

そう思った

それから数本酒を開けると

大野はうとうとし始め

ベッドを譲ると

布団を抱きしめながら眠った


なんかっ、狭いっ

ふと目を覚ますと 

ベッドにいたはずの大野が

俺がいるソファで寝てる

なんでここで寝てんの??

自分のベッドじゃないから

寝心地悪かったかな?

それなら、と

ソファを大野に譲ってベッドに入り

すぐに寝た

翌朝

なんか・・・温かい・・・

・・・人肌

あ~・・・凄い、気持ち、ぃ?


ぇ?


何故か着ていたはずのTシャツを脱いだ

パンイチの大野が目の前にいて

腕の中にいる俺


「ちょっ、大野っ?」

「・・・」

「大野っ、くっ」


しっかりホールドしやがって!

あ~、もうっ・・・

なんか、まだ眠気が・・・

温かい・・・せい・・・


・・・日が高い

げっ!12時?!

めちゃくちゃ寝た・・・

大野、まだ寝てんのかな?

起こした方がいいのか

起こさない方がいいのか

寝るってことは

それだけ疲れてるって事だよね?


あ、腕外れる


簡単なごはんの準備が終わった頃

大野はベッドに座って外を見ていた


「おはよ。って言っても昼だけど♪」

「はよ」

「飯、食う?」

「ああ」


テーブルに並べたごはん

大野は手を合わせ

箸とご飯茶碗を持ち

視線を上げ部屋を見渡した後

俺の方を見た


「どうかした?」

「・・・いや」

「何?変なやつだな♪」

「・・・ごめんな、二宮」

「何が?」

「・・・いや、ベッドありがとな♪」

「あ、そうだよ!
お前途中、ソファに来たろ?
寝心地悪かったのかなと思って
俺がベッド行ったのに
起きたら隣にいるし」

「・・・心地よすぎて、さ」


ちょっと言いにくそうに言われた気がした

男だし

抱き枕みたいになってたし

申し訳ないって、思ってるんだろうな


「いや、別にいいんだけどね。
普段眠れないの?」

「帰ってきてからも
気持ち悪くて寝付き悪くて・・・」

「そ♪寝れてよかったな♪」

「・・・ああ」


箸が動かない

何か考え事してる?


「・・・たまに、うちくる?」

「ぇ?」

「家以外に、居心地いいとこ見つけたら
普通行くだろ?」

「でも、俺は・・・」

「毎日会社であんなに人目はばからず
匂い嗅いでくるくせに
今更遠慮?」

「だから、遠慮するんだろっ?」

「休みの日まで~って?」

「・・・」

「馬鹿らしい」

「何だよっ、俺だってなぁー」

「なら最初から匂い嗅ぐなよ!
遠慮するべきだろ?!」

「・・・」


大野は口を尖らせて黙った


「遠慮できないほど、
しんどいんじゃないの?」

「・・・」

「てかね、お前、
休みの日も一日中俺の匂い嗅ぐつもり?」

「ぇ?」

「ここなら
匂い嗅がなくても平気なんだろ?」

「ぁ・・・」


そんな事にも気づかないとは

でも、大野からは頼みにくい事だろうし

言い難い事だろうし

提案くらいなら・・・


「今日は?どうする?」

「ぇ?」

「泊まる?」

「・・・いい、のか?」

「はいはい♪泊まりね♪」


ご飯を食べ終え

洗濯やら掃除やら

俺が動いてる中で

大野はソファに座ってる


「二宮、何か、手伝いー」

「いいよ。別に。いつもやってるし。
それより、臭い、大丈夫そ?」

「うん・・・」

「そ♪」


ひと通り終わった所で大野を見ると

眠っていた

・・・なんか変だなと思ったら

いつも臭いを嗅がれてるのに

それをしない大野が珍しいからか

コーヒー持ってソファに座り

テレビをつけ見ていたら

前から腕が回ってきた


「何?どうした?」

「ちょっと、匂い欲しい」

「何だそれ♪」


部屋と匂い変わらないだろ

いつもの事だから

気にせずテレビを見ていると

・・・なんか、いつもと、違うようなっ

何が、違うんだろっ


「スン・・・スン・・・」


いつも

めいいっぱい美味しい空気を吸うように

匂いを嗅がれるのに

嗅ぎ方、かな・・・?


「・・・気分、悪い?」

「いや、、、っは、、、すげぇ、いい」

「っ///」


吐息混じりに言われた

なんか、声が、いつもと違うっ

ってか、気分いいのに

何で嗅ぐんだよっ?

いつもと違うと思ってしまったら

何で?何で?が頭をぐるぐる回って

よく分からなくなってきたっ


「スン・・・スン・・・」

「っ、大野、コーヒー、飲むっ?」

「いらね・・・」

「そ、う?」


離れてくれないっ

これは突き放してもいいのかッ?!

いやいやッ!

いつもみたいに

鬱陶しいッ!近いッ!

って言えばいいだろ、俺ッ!

でも

さっき謝っていた大野を見たら

強く言えない