大宮妄想です。
自己満足の世界です。
皆さんのイメージと異なっててもスルーしてください
文章は拙いけど気にしないで下さいませ
「スゥゥゥゥゥ」
「ぅわッ！ッ、てめっ、またかよッ！」
毎朝、毎朝
肩を組んで来ては
匂いを嗅いでくる！
「あ～・・・マイナスイオン♪」
「ッ、ざけんなッ！
毎日うっとおしいんだよッ！」
「しょうがねぇだろ、鼻がいいんだからッ！」
「知るかッ！あっち行けッ！」
「くせーんだよッ！」
「ぉ、俺が臭いみたいに言うなッ！」
自称、バカみたいに嗅覚がいい大野
打ち合わせで
取り引き会社に社用車で行ったところ
車内が臭かったらしい
原因はタバコ
もちろんそれ以外もある
香水や整髪料、ニンニク臭etc
ドアを開けた瞬間から
気分が悪くなったらしく
帰ってくるまで我慢していたそう
帰ってきた時の顔でわかる
真っ青だった・・・
わかる、わかるよ
でもさ
だからと言って
社内で堂々と
男の俺の匂いを嗅ぐなよッ！
「二宮ーッ！」
「着いてくんなッ！」
「お～い。2人とも仕事しろよ～」
俺はしてたんだよッ！
大野と同期だし
話を聞いていたから事情は知っている
でも
周りに言うと
変に気を使われたりするから言えない
ちょっと臭いに敏感な奴
くらいにしか思ってない
だから
周りから若干変な目で見られてる！
怪しい♪
って・・・
大迷惑！！！！！
大野の体質は昔かららしい
タバコや香水の臭いが
苦手な人がいるのはわかる
体臭も
まあ、たまにキツい人がいるのもわかる
でも、俺が普通だと思っている人でも
大野にとってはダメらしい
女子と付き合ったこともあった
最初は
そんなに臭いが気にならなかったのに
徐々にキツくなって
一緒にいられなくなったそう
でも臭いとは言えず
他に気になる人がいるって嘘ついて
別れたらしい
それが何度か続いた
一緒にいるのが苦痛になるくらい
キツくなるんだそう
2人で
色々可能性を考えてみた事もあった
セックスした後とか
心変わりしたからとか
ストレス溜まってたとか
でも関係ないらしい
・・・どこで分かるのか知らないけど
この子なら大丈夫かな？
と思った人でもダメだったようで
それがまたセックスの最中だと最悪らしい
「吐きそうになった事もある・・・」
「最悪だな、それ」
「気持ちのいいもんだろッ？！」
「ま、そうね」
「吐きそうになるとかトラウマレベルだぞ！」
「じゃ、それからは？」
「付き合ってない」
「好きな人も出来なかったのか？」
「その前に臭いで嫌になる・・・」
マジで大変だなと思った
電車とかエレベーターとか嫌いらしい
気持ちが悪くなるから乗りたくないって
だから通勤は自転車で来て
飲み会の時はタクシーを使う
まあタクシーも苦手らしいけど
窓開けれるからマシらしい
臭いに敏感ってくらいにしか思ってないから
大野に好意を寄せてる女性達は
綺麗に化粧したり
整髪料つけたり
香水つけたり
清潔感を出そうとしているらしいが
全て裏目に出ている
「大野さん、好きです///
付き合って下さい///」
「ッ、ごめん、今、
誰とも付き合う気ないから、じゃっ」
俺を近くに待機させ
戻ってきたら匂いを嗅いでくる
「お前なぁ・・・」
「はぁぁぁぁ、もう、無理っ」
「えぇいッ！近いッ！」
「もう少しっ」
俺も結構可哀想だと思うんだけど？
でも
それ以上に大野の方が大変だなと思う
好きな人ができても
鼻がいいせいで一緒にいられない
セックスもできない
そのテの店にも行けない
行きたい場所にも行けない
「・・・大丈夫？」
「あ～ほんとこの体質腹立つ・・・」
「あの人、好きだったの？」
「全然」
「じゃなんだよ？」
「お前な、毎日毎日気持ち悪くなってみろ？
めちゃくちゃしんどいんだぞっ」
「ぁ、そうだね、悪い・・・」
「二宮がいてくれなかったら俺
ここで仕事続けんの無理だったかも」
「大袈裟」
「マジだって・・・スゥゥゥ」
いつまで嗅ぐんだコイツは・・・
最初のうちは
気持ち悪くなったら俺を探していたけど
それじゃ仕事に支障が出かねない
そこで出てきた案が
「ぇ？」
「二宮の持ち物1個貸してくれ」
そう言う
持ち物って言っても
仕事道具以外持ってきてないし
「貸せるものないよ？」
「ハンカチ貸してくれ」
「俺はどうすんだよ？」
「トイレに付いてる乾燥機使えばいいだろ？」
「なんで俺が・・・」
まだ使ってないタオルハンカチを渡すと
匂いを嗅ぎだした
「あ～・・・癒される♪」
「バッ///お前ッ、こんなところでやめろっ///」
部署内で周りに人がいるのにっ///
男のハンカチ嗅いでるなんて
変態にしか思われないだろっ！！
でもお構い無しに臭いを嗅いで
ニコニコしてる
「ありがとな♪毎日よろしく♪」
「は？」
「俺が嗅ぐ用を持ってきてくれ♪」
なんで俺が・・・