大宮妄想です
自己満足の世界です。
皆さんのイメージと異なってもスルーしてください。

文章は拙いですが気にしないで下さいませ。




「おはようございま~す♪」

『おは・・・』

「カズくんっ、靴っ」

「ぇ?」


足元を見ると靴が片方

げっ!!

ぼ~っとして家でてきたからっ


「カズくん・・・」

「あははは♪も~ほんと、俺って間抜け♪」


智さんから契約解除されてから

身が入らない

あれから2日

いい加減仕事しないとっ


「おはよ~っす。おっ、カズいたのか♪
なぁ、これ見ろよ♪」


差し出されたのは週間雑誌


"ブルーライト株式会社 
社長 大野智氏
メディカルビューティのご令嬢とご婚約"


「えー!婚約?!」

「ブルーライトって、あの貿易とか、
ホテル経営とか、多分野で有名な?」

「は?知らなかったのかよ?」

「あまり、詮索するのはよくないと思って」


それを一代で築き

政界や芸能界などで

縁談が絶えなかった社長が

ついに身を固めたって書いてある


「ふんっ♪結局、こいつも
婚約前の遊びを楽しんでた
って事だよなぁ♪」

『リクッ!!』

「なんだよ?本当だろ♪?
金持ちのやりそうな事だよな♪」

「リクっ、領収書はッ?!」

「なんだよ、カリカリすんなよ♪」


遊び・・・

例えそれが本当だとしても

初めての人が智さんで良かった

それは心からそう思っている

それに俺が勝手に好きなんだからっ

遊びだっだとしても

智さんは何も悪くない

他のお客さんがつかないようにしてくれたし

おかげでお金も貯まってる

幸せな初めてをくれた智さんには

感謝しないと


「社長、どんな仕事でも下さい」

「カズくんッ!もう少し様子みてもー」

「早く、お金返さなきゃいけないですし
いつまでも仕事しないって訳にも」

「本当に、いいのか?」

「はい」

「・・・わかった」


初めてはいい思い出にしておきたい

その次の日から予約が入った

社長の配慮なのか

セックス目的のお客さんじゃない

どこかで、ほっとしてしまった自分がいる

予約してきたお客さんは

皆、新規の方だった

話が苦手でその練習も兼ねる人

好きな人と上手くいくように練習する人

ほとんど会話や食事だけ

1人になりたいと思ったりするけど

人と話すことで

少し気持ちが楽なる

感謝されるけど

俺もお客様に感謝していた

記事が出てから3日目

今日のお客様は3名


「こっ、こんにちはっ」

「こんにちは。山崎さんですね。カズです
今日はよろしくお願いします♪」

「ぉ、お願い、しまっす」

「今日はどうされますか?」

「ぁ、あのっ、人と話すのが苦手でして
その練習相手に
なっていただきたいんですっ。
それでっ、ちょうどお昼なので
一緒にっ、ご飯でもっ」

「はい♪」

「ぁ、カズくんは、好きな食べ物はっ?」

「ハンバーグが好きです♪」

「美味しいお店知ってます!
行きましょう!」


山崎さんはお店に着いても

とても緊張していた

料理を決め

色々と話しているうちに

緊張がほぐれてきている印象だった

気遣いもできるし優しい


「ご馳走様でした♪美味しかったです♪」

「喜んでもらえて良かった♪」

「山崎さん、もしかして
好きな人がいるんじゃないですか?」

「えッ?!ど、どうしてっ?!」

「お話をしていて何となく♪」

「っ、実は、そうなんですっ。
相手は女性なんですが
どうしても緊張してしまってっ。
女性相手だと緊張してしまって
男性で慣らそうかなとっ」

「緊張していても、気遣いも出来ますし
何より優しい山崎さんなら
大丈夫です♪とても紳士的でしたよ♪」

「しっ、紳士っ///?」

「はい♪自信を持ってください♪」


山崎さんは照れながら

そわそわしつつ

口を真一文字にして

俺の手を握ってきた


「今日、カズくんが来てくれてよかった♪」


っ!

"カズくんで良かった♪"

智さんも同じこと言ってくれた・・・

山崎さんは自信が出てきたと

来た時とは違う表情で帰って行った

次は、村山さん

約束の時間までまだあるなぁ

どうしていようかなぁ?

ぷらぷら歩いていると


RRRRR~♪

レンさんだ


「はい」

"カズくんッ!今テレビ見れる?!"

「ぇっ?えっ、ちょっと待ってくださいっ」


周りを見ると

電気量販店があった


"早く!早く!"

「今、向かってますっ。
どうしたんですかっ?!」

量販店に着くと

ズラっと並んでるテレビフロアのテレビに

智さんがでかでかと映っていた


"では、婚約はしていないと?"

【はい。そのような事実は一切ありません】

"記事が出る数日前に
お忍びで旅行をされたとの情報もありますが
そちらが本命でしょうか?"

【あなたは旅行しないんですか?】

"いや、ぁの、そうではなくて
相手は男性だったとの情報もー"

【あなたは同性と旅行しないんですか?】

"ぃやッ、しますっ、けどー"

【誰でも異性・同性と旅行はするでしょう?
これ以上は相手にも迷惑がかかりますので
控えていただきたい。もし記事や報道するようなことがあれば
法的措置を取らせていただきます】

"ッ!"

【仕事の取材なら喜んで受けますよ♪
急いでますので失礼】


智さんはそのまま車に乗りこんで

行ってしまった


"カズくん!カズくん!

「ぁ、今、見ました」

"そ♪良かったね♪"


そう言い電話は切れた

もしかしてこの為にわざわざ?


「カズ様」


振り返ると何だか見たことあるような

誰・・・?