大宮妄想です。
自己満足の世界です。
皆さんのイメージと異なってもスルーしてください。
文章は拙いですが気にしないで下さいませ。




初めて大野さんの過去を聞いた時

松本君は大野さんのお母さんを


「とても明るい人だった」


と、そう言ってた

大野さんのお母さんは

目が見えなくて子供を産む不安とか

あったと思う

俺だって事故にあった時

そういう将来は諦めた

だけどそれでも大野さんのお母さんは

大野さんを産んで

その後の生活も楽しそうだって

それはやっぱり


「目は見えませんが、俺には大野さんの声を聞ける耳と、大野さんと繋げる手と、大野さんと一緒に歩ける足があります♪」

「・・・」

「俺、実は一度だけ、大野さんの顔、見たんですよ♪」

「不知火の時か」

「・・・気づいてたんですか?」

「ああ・・・俺の母親も事故にあった時、和也と同じ事を言っていた」

「そうだったんですか」

「・・・」

「嬉しかったです♪大野さんの顔見れて♪大野さんのお母さんもきっと嬉しかったと思いますよ♪」

「・・・俺は笑えなかった」

「・・・」

「・・・」


・・・だから俺の時は

直ぐに笑ってくれたんだ

あんな状況で

笑ってもらえるなんて思ってなかった

だけど


「大野さん、想像してた以上に優しい顔で///」

「・・・」

「手で触れて、こういう顔かな?っていつも想像して♪」











俺の顔に触れて楽しそうにしているのは

そういう理由か・・・

確かに

スキンシップが多い母親だと思っていた

俺に触れるだけで

俺の感情や体の状態を読み取っていた

今回の和也のように・・・


「俺とまだ公園で会ってるだけの時、大野さん、聞きましたよね?何故ここに来てるんだ?って、俺は大野さんに会いに。って答えました」

「・・・」

「その理由を問われて、俺、あの時はまだ、正直に言えなくて///ぁ、いや、あの答えも正しいんですが・・・俺が何て答えたか、覚えてます、か?」

「ああ」


俺の声が好きだと、そう言っていた


「出会った時から、大野さんの声は、俺を救ってくれるんです♪だから、俺、もっと心を強く持ちますから、頑張り過ぎないで下さい、っ」

「・・・」










きっと、お母さんの事があるから

大野さん、守ろうと

してくれてるんじゃないかとっ


・・・思い違いならそれでいい


でも、それは俺に限らずで

だから暁の皆は

大野さんについてくるんだと思う

大野さんがいると

皆緊張してるのがわかるけど

本当に尊敬してるのもわかる

両親のようにならないよう・・・

もしかしたらそんな事

考えてないかもしれない

でも、俺にはそう思えてならない


ほんとに・・・ほんっとに、優しいからっ


だから俺っ

「どんな事があっても、俺は離れたくないので
そばにいさせて下さいっ♪」


笑って言ったはずなのに

涙が出てきた


「何故泣く」

「ふふ♪っ、ちょっと、わかりませんっ、何で、でしょっ♪」


涙を拭って笑って上を向いたのに

溢れてくるっ

おかしいなっ

なんでだろっ

周りに誰かいたらっ

大野さんが変に思われるっ

呆れられるっ

なのにっ

目をゴシゴシ擦っても止まらないっ


「和也」

「ちょっ、ちょっと、っ、待って下さいっ♪も、少し、で、止まりそ、っ」

「・・・」

「・・・っ」


目をゴシゴシ擦ってると手をとられ

頭を引き寄せられ

肩にコツンと当たった


「・・・」

「・・・」


何にも言わない・・・

下を向いてたけど顔を上げると風が当たる

陽の温かさを感じる

風で葉音が聞こえる

鳥の囀りが聞こえる

うるさい騒音は一切なく

とても静かな場所

大野さんがいつも感じてるものはコレなんだ


俺、いつも喋ってたから・・・///


今更だけど、うるさくなかったのかな??


「・・・大野さん」

「なんだ」

「あの、今更、何ですけどっ、いつも俺、一方的に喋ってましたけど、ぅ、煩く、なかったですか?」

「・・・」

「・・・ここ、物凄く、静かなとこですね、っ、あの、っ、今っ、気づきました///」

「・・・」

「・・・」

「・・・いや」

「なら、よかっー」

「心地いいと・・・思っていた」

「・・・え?」


大野さんのほうに少し顔を向けると

大野さんの顔も俺のほうに動いた


「和也」

「は、はい」

「帰るぞ」

「あ、はい」


椅子から立ち上がると

大野さんもゆっくり立ち上がり

腕に手を絡めると歩きだした


久しぶりに散歩したな♪


またここに来たい

暫く歩いてると気づいた
 

今から・・・かな///?


あ、だめだ、考えると顔に出る///

違うことっ!違うことっ!


「あ♪大野さん、そういえば俺、1個だけ特権見つけました♪」

「特権?」

「はい♪男同士腕くんで歩いてても変に思われない♪堂々とできるなって♪」

「・・・」

「・・・♪」

「・・・」

「・・・?」


あれ?何で黙ってるんだろ??

ハッ!

俺は周りが見えないけど

大野さん、実は恥ずかしいんじゃッ?!


チン♪


あれ?いつの間にエレベーター前??

乗り込むと右頬に手がすっと添えられ


「お前の煽りは天然か?」

「へ///?」


そのまま柔らかいものが重なってきた

・・・ここっ、エレベーターっ///!

ぼっ、防犯カメラとかっ、あるんじゃっ?!

絡めた腕を外し離れようとすると

腰をぐっと抱き寄せられて

余計に深く舌が絡んでくる


「っ・・・」

「っ、・・・っ///」


壁にトンッと背中が当たると

足の間に大野さんの足が入り

中心に当たってくる


「んっ・・・ッ///」

「反応早いな」

「っ///」


だって、こんな所で///

体の力が抜けてきて、頭がぽ〜っとしてくる


チン♪


エレベーターからおりようとすると

足がもつれる・・・///

大野さんが支えてくれて

部屋に入り、そのまま寝室に向かった