大宮妄想です。
自己満足の世界です。
皆さんのイメージと異なっててもスルーしてください
文章は拙いけど気にしないで下さいませ








今日は雨

冬の雨は体に堪える


「うぅ〜靴の中までぐっじょぐじょ!気持ち悪〜い」

暗い夜道を歩いてたら

水溜りにはまってしまった

仕事帰り近道をする為公園を通ると

街灯のある大きな木の下にあるベンチで

少し上を見ながら座ってる一人の男がいた


でもなんか変・・・

着てるものは病院着

靴も何も履いてない

あんな格好じゃ風邪引くんじゃ・・・


「あの、あなたここで何してるの?
そんな格好で風邪引いちゃうよ?」


男は俺をじっと見たまま動かない

口の端を少しだけあげ

笑ったように見えた

??

そして少し体が震えてるように見える・・・

手を触ると冷たい


「いつからここにいるんだよ!来て!
俺んちもうすぐだから!」


喋らない男の手を引いて家に連れて帰った





「ここで待って」


男を玄関で待たせてタオルを渡すと

ガシガシと頭を拭く


「拭いたらお風呂に入って温まって」


男を風呂場に押し込んだ後

着替えを置いてリビングで待った


こんな雨の中あんな格好で何してたんだろ?

俺を見た時少し笑ったように見えたけど

俺の事知ってるのかな??

記憶に・・・ないな・・・


風呂から上がると男は静かに俺の前に立った

じっと見てる・・・


「あ、の、あなた、あそこで何してたの?」

「・・・」 

「俺と会ったこと・・・ある?」

「・・・」


何も答えてくれない・・・


「あ、怪我、してるの?」

「・・・いや」


あ、答えてくれた。


「名前、聞いてもいい?俺、二宮和也」

「・・・智」


あまり答えたくないのかな?


「お腹減ってる?
カレーあるから一緒に食べようよ」


一人暮らしで疲れて帰ってくることが多いから

纏めて作って冷凍保存してる

これ、結構助かるんだ

ご飯も朝セットしてるから楽チン♪


「どうぞ」

「・・・いただきます」


智はゆっくり食べ始めると少しして

俺を見た


「美味しい?」

「・・・ああ」

「ふふ♪良かった」


あんまり喋らないけど悪い人ではなさそう。