長女は

そのままを手紙に書き、

今朝、

その2通を持って

私が学校へ行きました。

 

 

まだ担任の先生は

きていなかったので

職員室の隣の応接室で

待たせてもらいうことに。

 

何度か

先生方と話し合いを

重ねた部屋です。

 

もうこの学校へ

長女が通うことは

ないんだなと思いながら

必死で涙をこらえていました。

 

 

お待たせしてすみませんと

先生が入ってきた時、

私ひとりの姿を確認すると

少し残念そうな表情に

なったような気がしました。

 

 

そうです。

私は残念な報告をしにきたのです。

 

 

合唱コンクールへは

出られないこと。

そして

みんなの前で謝ることも

できないこと。

 

ただ

長女が書いた手紙の事を伝え

それをお渡ししました。

 

先生は

『読んでもいいですか』

と聞くと2通を読みました。

 

『お母様は読まれましたか?』

と聞かれたので

下書きを読みました

と伝えると

『読んでください』

と渡されました。

 

下書きのそのままが

書かれていましたが

その字は細く小さく、

でも一文字一文字がとても

丁寧に書かれていました。

 

 

正直に話しました。

 

 

この手紙(下書き)で

初めて

長女の気持ちを知ったこと。

 

長女の重圧に

気づいてあげられなかったこと。

 

長女は

ピアノは得意な方だけど

自分のピアノ伴奏で

みんなが歌うということを

改めて考えた時に

怖くなってしまったのだろう

ということ。

 

そのことに気づくのが遅過ぎて

後戻りのできない現実に

どうしたらいいのか

わからなくなってしまったこと。

 

それを知らずに

追い詰めてしまったこと。

 

長女のストレスと絶望。

 

 

『長女に生きていてもらわないと

私も生きられない』

ということ。

 

なのでこれ以上は

長女に言えないということ。

 

そして

もうこの学校へは

通えないかもしれない

ということ。

 

 

それを先生に伝えました。

 

 

先生は

『自分も子育て中なので

いつも目の子が

自分の子供ならということを

考えて言葉にする、行動に移す

ということにしています。

なので

○○が生きやすくなることが

一番だと思います。

わかりました。

この手紙はクラスのみんなに

読んでも大丈夫ですか?』

 

と聞かれたので

先生にお任せします

と答えました。

 

 

そして先生は続けました。

 

長女が弾けないとなった今

オーディションで

通らなかった子に聞かないと

ならないと。

その子は指揮者として

練習を始めているので

ピアノを弾いてくれるかどうか、

どういう判断をするかは

本人に委ねるということを。

 

長女はその子のことを

とても気にしていました。

 

オーディションの時に

悔し泣きをした

その子をみている長女は

自分勝手な理由で

放り投げる私を嫌いになるだろうと。

 

 

自分にはできないピアノ伴奏を

誰がするのかということも

含めてとても気にしていました。

 

 

 

 

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