今月アマゴを狙いに行った時から新しいロッドを使用していました。

 

何か変わったロッドが欲しいなぁ…と思いながらネットを見ていて気になったのが、メーカー不詳のTEUCERです(中華メーカーの様)。

 

3ピース+1グリップの仕舞寸法43㎝のマルチピースのグラスロッドです。

国内メーカーでマルチピースのグラスロッドを探すと数万以上ですが、このロッドはそれらに比べて非常に安価で買えた。

見た中で一番安い所だとアリエクの2000円以下でヤフーオークションだと4000~6000円ぐらい。

 

TEUCERとはギリシャ神話の登場人物で弓矢の名人らしい。

的(ポイント)を的確に射っていくロッドとして名付けられているのでしょう。

 

さて、鱒レンジャーより柔らかいと言われるこのロッドですが、実物を繋いで振ってみると案外バットはしっかりしているように感じました。

鱒レンジャーを使ったことはないが、渓流を始めた頃はトラウトワンSPのSULを使っていたから想像よりも柔らかく感じなかったのかも。

もちろん、通常のカーボンロッドのULよりはグネングネン曲がります。

 

レングスはネーム部にあるように140㎝の4ft8in。

 

継は並継で#3、#2がチューブラーで#1がソリッドになっています。

 

リールシートは木ではなく樹脂製。

が、単なるストレート形状ではなくRを利かせてシマノのエアフェクトシート風になっており握り心地はしっくりきます。

 

 

ガイドは高足のKフレームぽくなっており、ガイドリングはセラミック製らしい。

Oリング相当になるのかな?

で、ガイドリング径がかなり小さい。

トップガイドで内径3ミリ、元ガイドが9ミリと渓流で使うには少し心もとない感じ。

でも、実際に使用してみると余程重度の蜘蛛の巣でない限り引っ掛かったりはしませんでした。

試しにシマノの2500番リールでPE0.8号にリーダー8lb.をFGノットで2m程組んでキャストしてもすんなりとキャスト出来たのでまあ良いかなと。

 

で、実際に渓流と海でのメッキ狙いに使った感触ですが、

キャストに慣れれば非常に癖になる使用感です。

個人的にはバックアンダーとフリップの中間的なキャストが気持ち良く投げられる。

 

軽量ルアーが投げやすいのは当然なのですが、ロッドが柔らかい分ルアーのアクションに角が取れた様に感じる。

そのお陰なのか今週のイワナ釣りでは夏の渇水状態でもそれなりの好反応が得られました。

 

メッキ狙いでも数gのマイクロジグであればそれなりにアクションを付けれれますし、

ヘビーシンキングでなければミノーも綺麗にダートさせられました。

ちなみに使用ミノーはTOTO42。

もののふ45Sクラスになるとビシバシは辛いかな(PEならマシになるかも)。

 

そして一番の特徴は魚が掛かってからでしょう。

当然、魚が掛かれば気持ち良く曲がり、魚の動きが直接手元に伝わると言うよりは魚に引っ張られて追従するロッドの動きを感じると言った具合でしょうか。

柔らかいグラスらしく小さな魚でもしっかり曲がりますが、バット部は残る感じなので大きな魚が掛かったとはその余白が粘って仕事をする感じになるのかな?

 

カーボンに比べるとワンテンポ遅れる感覚はありますが、トゥイッチ等のアクションを付けながら釣る場合であればどちらにせよ半ば自動的に針に掛かるのであまり違和感はありませんでした。

 

元々、私自身がファーストアクションよりスローアクション、キンキンの高弾性よりモッチリ中弾性とダル目のロッドが好きなのもあって第一印象としては非常に満足出来るロッドだと感じています。

 

お盆以降の干潟でのトップゲームも面白そうで期待しています。