ヘルマンリクガメのヘルマン氏。


若いせいか、活発に動き回り、たまにひっくり返る。



ひっくり返り、どうなるか。

撮影にてとらえた、ひっくり返りからの起き上がり。







おそらく、見てない時や不在宅時にもひっくり返ってる模様。


ひっくり返る原因。


①ガラスに手をかけ、カラダが垂直近くになり、何かに躓きひっくり返る。

②フロント通風孔あたりに手をかけ、カラダが持ち上がり、ひっくり返る。

③シェルターとガラス壁の両方に手をかけて立ち上がり、ひっくり返る。









以下、対策。


床材の厚みを増した。

通風孔部分に手をかけてもカラダが垂直にならないように。







ガラスに面するスペースを全てフカフカのチップとヤシガラに。ひっくり返った時にタイル上だと、起き上がれない。最悪、危険な状況になる。水飲み場や食事ゾーンはセンターに集めて、ガラス面にタイルやレンガを接しないレイアウトにした。








シェルターを変えた。

ガラスと接面にならないタイプに。







これが、

ひっくり返り対策レイアウト。

それでも、もし、ひっくり返っても起き上がることができるように床材を厚くしている。




ヘルマンリクガメは床材とレイアウトさえ問題なければ、起き上がることができそうだ。頭と腕や足を使い器用に動かす。カラダを揺らし甲羅を地面に沈め、自分の横の床材を頭などで掘り、甲羅を傾けていく。今、自分がどんな状況に置かれているのかは、理解しているよう。傾いてきたらさらに横を掘り、元に戻る。


動けば動くほど甲羅が沈むという現象が大前提なので、平らなタイルやレンガでは厳しい。前述の通り、タイルやレンガをガラス面に接するレイアウトは良くないと思われる。





ゾウガメなど甲羅がもっと盛り上がっているタイプのリクガメは、ひっくり返ると起き上がることができず、死に直結するらしい。昔、船旅の食糧として、ゾウガメをひっくり返したまま船に積んでいたそうだ。





さらに、ゾウガメに限らずリクガメは甲羅上部が肺で占められている為、ひっくり返ると内蔵が肺を圧迫する。長時間経過すると危険だ。


カメは約2億5000万年前から地球にいるのに、何故、ひっくり返らないように進化しなかったんだろう。45億年の地球の歴史のうち2億年以上もの膨大な進化の時間があると言うのに。



比べたら、人間なんてわずか700万年ほどしか存在してないや。









ちなみに、

仕事中にも、ヘルマン氏のひっくり返りが気になり、リモートカメラで見る。



ひっくり返り、



元に戻った。








床材を増し、

レイアウトを変えてから、

ひっくり返りは減っている様子。




「リクガメの飼い方」の著者、吉田先生によると、若いころ(1歳から3歳)あたりまではひっくり返りやすいらしい。


大人になると動きが落ち着き、ほぼなくなるとのこと。





以上、

ひっくり返り対策でした。