スカイライン200GT-tのエンジン音について、3つ記述。


①車内に響くエンジン音

V37型スカイラインは、車内スピーカーでエンジン音・排気音を作っている。スピードやアクセル開度、エンジン回転数に合わせて、合成音を車内スピーカーから出す。


車内でドライバーが聴いてる音と車外に響く音は全く別物。

すごい仕組みを考えたもんだな。この技術はある程度昔からあるよう。



車内で体感するエンジン音、排気音は自然で違和感は無い。


加えて、車外からの侵入音や車内のこもり音をルーフの集音マイク(前後2か所)で拾う。


写真中央の網目の中にマイク有り。

後部座席ルーフにも、集音マイク有り。

この2つのマイクで拾った音から逆相違の音を瞬時に作成し、ドアスピーカーから再生させる。そうすると音が打ち消し合い、消える。なので、車内は余分な音が聴こえない。すごいな!




②車外に響くエンジン音

ディーゼルかと思うような低級音です。ガラガラシャリシャリ、とても高級なインフィニティブランドとは思えないような、低吸音のオンパレード。



別に運転していて聞くノイズでも無いし、誰かが他人のクルマのノイズを気にするわけでも無いからいいんだけど。当たり前だけど、メルセデスの274Aエンジンはみんな同じ音で、たまたま近くにいたメルセデスベンツからも同じ音がしてました。外国の方には多分気にならない音質なんでしょう。




③直噴ポンプのノイズ

前述の通り、車内は快適な音質と静寂に満たされているわけだけど、しかし、唯一、メルセデスベンツ274Aエンジンの直噴ポンプ音だけが響くという問題点がある。


シャリシャリシャカシャカ。エンジンルームからキャビンへ浸透してくる。比較的高周波のノイズなので、この音域なら対策可能と考え、自分で静音対策をしてみました。



ちなみに音の発生源、直噴ポンプはこれ。




デフォルト状態でも対策はされているようで、エンジンカバーの裏にて大きなスポンジで覆うような構造になってます。


そのエンジンカバーの裏に耐熱ゼトロ吸音シートを追加。音を封じ込めよう。





エンジンルーム隔壁へおなじく耐熱ゼトロ。キャビンへ伝わる音を減衰しよう。



燃料ポンプ周辺からエンジンをグルリと囲むように。



エンジンルームからの音遮断に、エプトシーラー。






おまけに、Aピラーから入り込まないよう、ピラー内にはシンサレートをぶち込む。


結果は、おおよそ半分くらいまで減衰され、気にならない程度に。対策完了。