こんにちは
今回は体験時や、お迎え時に保護者の方からよく頂く質問についてまとめてみました。
①毎日練習をしないといけないの?
次のレッスンまでの間にどのくらい練習したらよいですか?
このような質問を頂くことがあります。
当教室では、音大や、コンクールに挑戦する生徒さんには、よほどの事がない限り毎日の練習を必須としています。
一方で、それ以外の生徒さんに対して「毎日練習しなければいけません」と強制しているわけではありません。
もちろん、毎日練習をする方が上達は早く、レッスンで学んだことも定着しやすくなります。
そのため、無理のない範囲で、できる限り毎日ピアノに触れることをおすすめしています。
それには理由があります。
ピアノは、週に1回レッスンへ来るだけで自然に弾けるようになる習い事ではありません。
レッスンで新しく学んだことを、自宅で復習し、少しずつ積み重ねていくことで初めて身についていきます。
理由その1
たとえば、英会話を身につけることをイメージしてみてください。
新しい英単語を覚えても、その後使ったり復習したりしなければ、「あれ?何だったっけ?」と忘れてしまった経験はありませんか?
学生時代のテスト勉強で、一夜漬けをした経験がある方も多いと思います。
テストのときは思い出せても、終わった途端に忘れてしまった…という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これはピアノも全く同じです。
レッスンで習ったことも、その日だけたくさん練習して、その後何日も弾かなければ、せっかく覚えたことが少しずつ薄れてしまいます。
反対に、5分でも10分でも毎日繰り返し触れることで、記憶は少しずつ定着し、「そうだった!」と思い出しやすくなります。
さらに、英会話は単語や文法を覚えただけでは話せるようにはなりません。
何度も声に出して使うことで、考えなくても自然に言葉が出てくるようになりますよね。
ピアノも同じです。
楽譜を見て音を理解し、右手と左手で違う音符を同時に読み取り、その情報を瞬時に指へ伝えて鍵盤を弾く。
この一連の動きをスムーズに行うためには、
「頭で理解したことを、指先が自然に動ける状態にする」
ことが大切です。
これは知識だけでは身につかず、繰り返し体を動かすことで少しずつできるようになります。
スポーツでフォームを覚えるのと同じように、ピアノにも運動の要素があります。
週に1回何時間もまとめて練習するよりも、毎日少しずつ体を動かした方が感覚が身につきやすいのと同じで、ピアノも毎日少しずつ鍵盤に触れることで、前回のレッスンで学んだことが記憶にも体にも定着しやすくなります。
理由その2
レッスンで「ここが弾けない」という場面があったとき、その原因が練習不足なのか、それとも練習してもできなかったのかによって、私がお伝えするアドバイスは大きく変わります。
もし十分に練習を重ねたうえで難しいのであれば、弾き方を変えたり、練習方法を変えたり、原因に合わせた新しいアプローチをご提案できます。
また、何をどう練習したらいいのか分からないを避ける為に、取り組みやすい練習方法を一緒に考え、お伝えすることもできます。
練習した上で困っていることがあれば、一緒に原因を探し、解決方法を考えることができます。
レッスンは、「できなかったことを叱る場所」ではありません。
練習してみたからこそ出てきた疑問や悩みを、一緒に解決して、一人一人の音楽を育てる場所です。
最後に
ここまで毎日練習をおすすめする理由をお伝えしてきましたが、もちろん毎日思うように練習できない日もあると思います。
気分が乗らない日、学校や習い事で忙しい日、体調が優れない日…。
そんな日があるのは当たり前です。
私自身、小さい頃は毎日練習がすんなりできるタイプではありませんでした。(苦笑)
だからこそ、「毎日できなかったからダメ」とは思っていません。
そんな日は5分だけでも大丈夫です。
1曲の中の苦手な2小節だけでも十分意味があります。
ピアノを弾かず、リズム打ちでもok。
出来ない日があったとしても大丈夫。
大切なのは、完璧に練習することではなく、ピアノから離れすぎないこと。
その小さな積み重ねが、1年後、2年後の大きな成長につながっていきます。
また、ピアノの楽しみ方は人それぞれです。
レッスンの時間に先生と一緒に音楽を楽しむことを一番の目的とするのであれば、ご家庭での練習量が少なくても楽しめるかもしれません。
しかし、当教室が目指しているのは、「将来、大人になっても自分で楽譜を読み、自分の好きな曲を楽しめる力」を育てることです。
そのためには、レッスンだけではなく、ご家庭での練習も大切な時間になります。
毎日少しずつ積み重ねた経験は、読譜力や演奏力となり、将来「弾きたい曲を自分の力で弾ける」という大きな財産になります。
その未来を目指して、一緒に少しずつ積み重ねていけたら嬉しいです。