リサの部屋に行き今日話してくれた事を話す
「う〜ん…どこの高校とかも知らないのかなぁ?」
「知らないらしい…別れてから一切口聞かなかったらしいから…あっちからは何回も声かけてくれたけど全部無視したって…」
「なんか辛いなぁ…好きなのに離れ離れわ…」
「あっちの気持ちがわかんないからなんとも言えないしなぁ…」
「愛貴くんの実家に行けばわかるんじゃない⁉︎家隣なら親御さんはいるんだし」
「あ、確かに‼︎俺次の休み行ってくるよ」
「私も行く‼︎」
「えぇ‼︎リサはいてください」
「逆に友梨人だけ行っても不審がられない?ストーカーとか思われたら(笑)」
「あぁ…それを言われると…ならお願いできますか?」
「うん♪やった〜デートだ♪」
「本来の目的わかってますか?(笑)」
「わかってるよ。私も愛貴くんにはお世話になったからどうにか幸せになってほしいし♪」
休みに入りリサに運転をお願いし長濱さんの家を訪れる
ピンポーン
「は〜い、どちら様でしょうか?」
「あの、平手友梨人と言います。いきなりすいません。愛貴くんの友達です」
「ちょっと待ってくださいね」
ガチャ
「こんにちは。平手友梨人と言います」
「はい、どうしたんですか?」
「愛貴からねるさんの話聞いてどうにかしてもう一回ねるさんと話し合う機会作ってあげたいと思い訪問させてもらいました」
「そうだったのね。でもあの子今長崎にいるのよ…」
「長崎⁉︎」
「うん、元々私たち長崎出身でね、それであの子が中学の時おじいちゃんが倒れてそれで私もお父さんも仕事辞められなくて、それであの子が私が行くよって…それであっちの高校受ける事になったのよ…」
「そうだったんですか…ねるさんはまだ愛貴のこと…」
「そればっかりはわからないわ…人の気持ちは変わりやすいからね…しかも高校生なんて特に…」
リサが服をギュッと掴んでくる
「そうですよね…わからないですよね…あっ‼︎夏休み‼︎夏休みねるさん帰ってきませんか?」
「う〜ん…おじいちゃんの容態次第だと思うわ…」
「あの、連絡もらえたりしませんか?」
「それは構わないけどもしかしたら恋人いるかもしれないわよ?」
「それでもこの状態のままよりはいいと思うんで…愛貴を前に進ませたいんです‼︎」
「愛貴くんはいい友達を持ったわね。わかったわ、これ私の電話番号。あの子が帰ってくる時は電話するわね」
「僕も隣の彼女とのことで助けられたので。ありがとうございました」
長濱さんのお母さんに深く頭を下げ車に乗り込む
「私いなくても大丈夫だったね(笑)」
「そんなことないです。俺は心強かったですよ。ありがとうございました。それと俺は心変わりしませんよ?」
「///気付いてたの?」
「はい(笑)服握られたので不安になったのかなって(笑)」
「ちょっとね」
「俺はリサから離れる気ないです」
「ありがとう///」
それからリサの部屋に戻り話し合う
「夏休みにかけるしかないよね…」
「流石に長崎に行くのは無理があるし…夏休みまで時間はありますしいろいろ考えてみます」
「無理しないでね?私にも頼っていいからね?」
「はい、その時はお願いします」
そして夏休みに入った
愛貴とは毎日連絡を取っていた
いつでもねるさんに会わせてあげられるように
プルルルル
一本の電話が鳴った
「はい、もしもし…」
「私です。長濱です」
「!!!!!!あっ‼︎こんにちは‼︎」
「ねるが帰ってきたわ。しばらくはこっちにいるみたい。でもあの子気まぐれだから早めに来た方が良いかもしれない」
「ありがとうございます‼︎すぐ愛貴に連絡してそっちに向かいます。ホントにありがとうございます‼︎」
電話を終えすぐに愛貴に電話する
「もしもし⁉︎今何してる⁉︎」
「なんだよいきなり(笑)家でゴロゴロしてるよ〜宿題もやる気になれなくて(笑)」
「なら一緒にやろうっ‼︎今から行くからっ‼︎」
愛貴の返事も聞かず電話を切り愛貴の家に向かう
急いで自転車を漕ぎ15分くらいで着いた
インターフォンを押すと長濱さんのお母さんが出てくる
「こんにちは、電話ありがとうございました!!あの、ねるさん呼んでもらって良いですか?」
「ちょっと待ってね。ねる〜ちょっといい?」
「は〜い、お母さんどうしたと?」
「こんにちは、初めまして」
「初めまして。どちら様ですか?」
「平手友梨人と言います。愛貴くんの友達です」
「!!!!!!愛貴の友達がどうして?」
「あの…愛貴に会ってやってくれませんか?」
「…でも愛貴はもう私に会いたくないと思う…」
「愛貴ずっと後悔してるんです…ねるさんに悪い事したって…愛貴それずっと引きずってて前に一向に進めてない…だから少しでもいいので話してくれませんか?」
「でも…」
「長濱さんは後悔してない?ずっとこのままでいいの?」
後ろを振り向くとリサがいた
「あなたわ?」
「渡邉理佐です。ちなみに彼女です。ホントにこのままでいいの?言いたいこと、伝えたいこともうない?」
「…私は、伝えたいこといっぱいあります…お礼だって言えてない…」
「なら行こう?今このまま先に進んでもいいと思う。けどいつかきっと後悔するよ。その後悔をここで無くしておかない?」
「…はい‼︎」
ねるさんの眼差しがリサの言葉によって変わった
リサはすごい
それから俺は愛貴の家のインターフォンを鳴らす
「は〜い、平手?入ってきていいよ〜」
ガチャと切られる
「愛貴の部屋わかるよね?」
「わかります…緊張する…」
ボソッとねるさんが言えばリサがギュッと抱きしめていた
「大丈夫。素直な気持ち伝えるといいよ」
「…はい‼︎」
「じゃあ俺たちはここで」
「あの…ありがとうございましたっ‼︎」
「こちらこそ愛貴に会ってくれてありがとうございます」
それからリサと歩いて帰る
「リサいつの間に来てたんですか?」
「たまたまコンビニ行こうとしたら友梨人が急いで出ていくのが見えてなんかあったのかなぁって(笑)」
「助かりました。リサの言葉があったからねるさんは愛貴に会ってくれた。リサのおかげです」
「私は何もしてないよ(笑)行動起こしたのは友梨人だよ?」
そのままリサの部屋に行く
部屋に入りリサを後ろから抱きしめる
「友梨人?どうしたの?」
「リサがいてくれてよかった。ホントにありがとう」
「私は何もしてないよ(笑)友梨人が行動し…っ‼︎」
リサの口を塞ぎ深いキスをする