朝、目が覚めるとリサはずっとくっついていた
それが愛おしくて頭を撫でているとリサが起きる
「うう〜ん」
「おはようございます」
「おはよう。起きるの早いね」
「なんか目が覚めちゃいました」
「もしかして寝ずらかった？」
「そんな事ないですよ。ぐっすり寝られましたから」
「そっか。朝ごはん食べる？」
「もう少しこうしてたいです」
「///」
そのままリサは布団に顔を埋めてしまった
「今日なんか予定あるの？」
「俺は何もないですよ」
「どっか出かける？」
「出かけるのはまずいでしょ(笑)」
「うぅ…デートしたいのに…」
「それは俺が卒業するまで待っててください」
「長い…」
「じゃあDVD鑑賞しませんか？」
「する。なら買い物行こう？」
「なら二手に分かれませんか？リサがDVD借りに行って俺は食材買いに行く」
「嫌だ…」
また布団に隠れてしまった
困ったなぁ…
どうすればいいんだろう…
「やっぱり二手に分かれていく」
「無理に行かなくてもいいですよ？家でゆっくりでも」
「大丈夫…」
「リサ？」
「…用意するね」
リビングに行ってしまった
どうすれば元気出るかなぁ…
俺も服を着替え用意をしてリサが終わるのを待っていた
「出来た。行こう」
玄関に向かうリサの手を引き寄せる
そのままキスをする
「友梨人///どうしたの？」
「ちょっとの間離れるからリサが寂しくないように」
「やっぱり買い物行かない…ずっとこうしてたい」
「なんか余計のことしちゃいましたね(笑)あっ‼︎リサ明日はなんか予定ありますか？」
「明日？何もないよ。なんで？」
「リサがよかったらですけどちょっと遠出しませんか？そしたら学校の奴らもいないと思うので外でも一緒にいられるかなって」
「行くっ‼︎行きたい‼︎私運転する‼︎」
「ホントに大丈夫ですか？体だるくないですか？」
「え？なんで？」
「昨日したから大丈夫かなって」
「えっと///大丈夫です///」
「無理してないですか？」
「友梨人と出掛けられるなら無理してでも行きたい」
「無理はしてほしくないですけどね(笑)なら運転お願いしてもいいですか？」
「うん‼︎どこ行く？」
「どこか行きたいところありますか？」
「う〜ん…あの日帰り？」
「そのつもりでしたけど」
「泊まり？」
「いや、泊まるのはまた今度の時にしませんか？俺そんなにお金持ってないので」
「それくらい出すよ」
「ダメですよ。恋人同士でもお金の貸し借りわ‼︎」
「変にしっかりしてる…じゃあ誕生日プレゼントとしてもらって」
「そこは引き下がってくださいよ(笑)泊まりはまた今度にしませんか？」
「わかった…じゃあ日帰りで」
「ありがとうございます。それでどこ行きたいですか？」
「う〜ん、鎌倉とか行きたい」
「鎌倉なら大丈夫そうですね。運転お願いします」
「お任せあれ」
リサの運転で鎌倉に向かうと出たのが遅かったこともあり着いたら夕方になっていた
「着いた〜」
「お疲れ様です」
「ありがとう。あのさ外では敬語やめない？逆に変に思われそう」
「確かに…気を付ける。リサ何する？」
聞いてすぐ腕にくっついてくる
「ホントはどこでもこうしたいんだけどなぁ」
あははと苦笑いをすればリサはすぐにしょうがないかと明るく振る舞う
「海鮮丼‼︎海鮮丼食べに行きたい‼︎」
「行こっか。鎌倉は来たことあるの？」
「何回か来たことあるよ。美味しいお店知ってるから行こう」
リサのオススメのお店に着く
中に入ると顔馴染みなのか仲良さそう店員さんと話し始めていた
「お久しぶりです」
「リサ‼︎ホントに久しぶりだね。まぁゆっくりしていってね。あれ？そちらは彼氏さん？」
「どうも初めまして平手友梨人と言います」
俺は彼氏と名乗っていいのか分からずタジタジしていた
「彼氏です‼︎前に話した人覚えてる？」
「あぁ‼︎諦める諦めないの話の時の⁉︎」
「そうっ‼︎」
「えぇっ‼︎よかったじゃん‼︎しかもイケメン‼︎」
「あの時はありがとう。諦めなくてよかった。また後で話にくるね」
「はいね。まずはお腹満たしていって」
そこで一旦お別れをし窓の席に腰掛ける
「リサ嬉しそう」
「あの人齋藤冬優花さんって言うんだけどホントに何回も助言してもらってたの。大好きな人なんだ」
「そうだったんだ。人との繋がり大事にしないとね」
「なんか友梨人って妙に大人っぽいよね(笑)」
「そうかな？そんなことないと思うけど」
話していると冬優花さんが海鮮丼を持ってきてくれた
「それで話聞きたいんだけど」
「えぇ〜ここで話すの？(笑)」
「俺は構わないよ(笑)」
「なんかこの二人に挟まれるの嫌かも…」
それから俺達の馴れ初めを話すと冬優花さんはニヤニヤしたりキャーと言ったりしていた
「付き合うきっかけはなんだったの？」
「えっと///」
「俺ですね(笑)なんか最初はグイグイリサが来てくれてたんですけどある時ピタッとなくなったんですよ。それで気になり始めて。なんか話してもすぐ会話終わらされて、数週間その後考えて全然寝れてなくて気付いたら倒れてて起きたらリサいて、けどやっぱり素っ気なくって我慢出来なくなってキスしちゃいました(笑)」
「えぇ‼︎やる〜‼︎」
「その時はやってやりました(笑)」
「リサ愛されてるね〜」
ニヤニヤしながらリサを見る冬優花さん
リサは顔が赤くなっている
そんなこんなでずっと話していたらすでに外は真っ暗になっていた
冬優花さんにまたくることを約束し近くに海があったから行ってみることに
「うわぁ〜久しぶりに海見た」
「東京の近くには海ないからね〜新鮮だ」
砂浜に入り波の音がよく聞こえる所に座る
「リサ、今日はありがとう。運転ご苦労様」
「こっちこそワガママ言ってごめんね…色々我慢しなきゃって思うけどそれが出来ない…」
そう話すリサにキスをする
「いきなりすぎる///」
「今なら暗いから顔だって見えない。外で何しようが気にする必要ない。だから…」
リサにキスを何回もする
角度を変えて何回も
しばらくするとリサに肩を押される
「ドキドキしすぎて心臓痛い…これ以上夢中にさせないでよ///」
「可愛い」
おでこにキスをする
「さっ‼︎そろそろ帰りましょうか」
「…そうだね」
「リサ運転大丈夫ですか？」
「…うん、大丈夫だよ。行こっか」
少し元気のないリサ
それを後ろから抱きしめる
「すいません。たくさん我慢させて…俺、早く大人になりますね。だから後２年たくさん我慢させちゃうと思うんですけどそばにいてくれたら嬉しいです」
「ごめん、友梨人にばっかり気遣わせて…私もっと頑張るね。友梨人が他に目がいかないくらい、いい女になるから‼︎」
「今のままで充分魅力的ですよ」