あの出来事があってからリサはアイツと別れた

立ち直るのに時間がかかると思っていたら意外とケロッとしていた












リサのことだから私達の前では出さないようにしているのかとも思ったがそうゆう訳でもなさそうでホントに吹っ切れたみたいだった
















あれから数ヶ月が経ったお昼休みの事

私とリサとふーちゃんとほのでご飯を食べるようになっていた








「リサってもう吹っ切れたの?」





「ふーちゃん!!」





「大丈夫だよ平手(笑)吹っ切れてるよ(笑)なんか思ったより平気なんだよね(笑)」





「そうなんだ…それならよかった」





「私ね旅行の時、平手と泊まったホテルで夢を見たの。それで先輩とキスする夢見たんだけど」





「何その生々しい話し(笑)未練あるんじゃないの?(笑)」





「違くて(笑)先輩って独りよがりのキスをする人で、なんていうんだろう…一言でいうと下手だった」





「いきなり悪口(笑)毒舌(笑)」





「でも夢の先輩は違った」





「なにが?」





「すごい上手だった」












私はドキっとした

平常心平常心と思いながらお茶を口にふくむ







そんな事はお構い無しにリサは話を続ける








「夢の先輩からは好きがすごく伝わってきて、大事にされてるのもわかった。夢の中の先輩になら抱かれてもいいかもって思った」












その言葉を聞いて私は飲んでいたお茶を横のふーちゃんに向けて吹き出した








「ちょっ!!平手っ!!汚い」





「ゴホゴホゴホゴホ」





「ゆりなちゃん大丈夫!?」







すぐに保乃がハンカチを差し出してくれた






「待って、保乃ちゃん。私のが濡れてる範囲広いのになぜ平手にハンカチなのかな?」





「あ、(笑)つい(笑)」





「平手もなんで正面のリサじゃなくて横の私に向けて吹くのよ!!」






「ごめん(笑)」







ワーワー言い合っているうちにお昼休みの終わりのチャイムが鳴った











夢と思っていてもそうやって思ってくれた事が嬉しくてリサに少しだけ好きの気持ち伝えられた気がした








これでいいこれだけで充分だ














リサの方を見ればまだブツブツ言っていてふと目が合えばニコッと微笑まれた







リサを好きな気持ち消すにはまだまだ時間がかかりそうだと1人で苦笑いをうかべた







お昼ご飯を食べ終えふーちゃんはジャージに着替えていた(笑)






先生が教室に入ってくるなり深刻そうな顔をしている






「先生は悲しいぞ。まさかこのクラスでイジメがあるなんて。信じたくないがいざ目の当たりにすると見て見ぬふりは出来ない」







このクラスにイジメなんてなさそうなのに誰だろう






「齋藤、誰に制服を隠されたんだ!?」





「先生待って(笑)私イジメられてないから(笑)」





「そうだよな(笑)自分からイジメられてますなんて言いずらいよな…ごめんな、気付いてやれなくて」





「マジで違うから(笑)お昼に平手にお茶かけられただけだから(笑)」






「平手!!なんてことするんだ!!仲良いと思っていたのにお茶をぶっかけるなんて!!」






「あながち間違ってはないんですけど誤解です(笑)」





「平手と齋藤あとで職員室にくるように!!」






「あの先生…」






「どうした田村」







保乃がお昼休みの事を先生に話せば先生はすぐに保乃の言うことを信じた






「なんだ〜そうゆうことだったのか〜早く言えよ〜誤解したじゃないか(笑)」






「いや、言ったし」







これだから大人は好きじゃない…

優等生の保乃の言う事は信じるんだもんなぁ

私も保乃の言う事なら信じるけどさ〜







チラッとリサの方を見ればクスクス笑っていた

くっそ〜もとわといえばリサのせいなのに…







「今から修学旅行について説明するからちゃんと聞いて親御さんに話しておくこと〜わかったな」







修学旅行か

すっかり忘れてたや








「ここまでで質問あるやついるか?」





全然聞いてなかったや(笑)

まぁいっか(笑)






「じゃあ班別行動もあるから班作れ〜」







教室では各場所で班決めが行われていた

私はというとこうゆうのが苦手なので机に顔を伏せ寝たフリをした








「平手〜起きて!!班決めしなきゃだよ〜」





「私は誰とでもいいから決まったら起こして〜」





「私は平手と周りたい!!せっかくの修学旅行なんだからいい思い出作りたい!!」





「…わかったよ、あと誰誘うの?」





「そんなの決まってるじゃん♪ふーちゃんにほのちゃん!!あと2人どうしようかなぁ」





「リサ、あっこに2人いるよ」




「森田さんとねる?」





「うん。そしたらちょうどいいじゃん」





「確かに!!じゃあ誘ってみよう♪」








リサが2人を誘えば二つ返事でOKがでた






森田さんは正直あんまり話したことがない

ねるはちょこちょこ話す程度だった









この修学旅行をきっかけにいろんな恋が動き出す事をこの時まだ誰も知らない