ケヤカケの収録の日







この日は2期生がゲームに失敗したら1期生がプールに飛び込むと言う企画のもの










あるゲーム内でメンバーの誕生日を早い順に並べるというゲームの時のこと、私は2期生の誰にも誕生日を覚えてもらえていなかった














内心ショックだった
けどそれを言うのは責めてるようにも思えたので言わなかった













「はぁ〜でも地味にショックかも…大丈夫って言ったけど、案外ダメージくらってるなぁ」













でもそんな事を考えてるのも少しの間だけだった











それから数週間が経ち今日はモデルのお仕事の方に来ていた












少し休憩をもらいふと携帯を見るとLINEの通知が何件かきていた













その中には私の大好きなあの人からもきていた












「平手からだ。なんだろ珍しい」










平手とは最近よくLINEはするがそんなに深い話は会った時にしかしない











それとまだ私が未読なのに来ている









不思議に思い開いてみると…















「7月27日」













とだけ書かれた文
最初は意味が分からなかった(笑)










「え?いきなりどうしたの?」










すぐ既読になり、返信がくる











「リサの誕生日…7月27日…私は覚えてるよ」














この時やっと理解した









「あ、ケヤカケ見たんだ?」


「見た、私は覚えてるから」


「うん、ありがとう(笑)それでLINEくれたの?(笑)」


「だって笑ってたけど悲しそうだったから…」















そんな顔してたかな…
でもホントに悲しかったのはあるけどテレビでは出さないように出さないようにって気をつけてたんだけどな…














平手には適わない…












「今日仕事終わったらお家行ってもいい?」


「いいよ。おいで」











私は久々に平手に甘えたくなった












仕事を終え平手の家に向かう










ピンポーン










「あ、リサいらっしゃい」


「お邪魔します」











中に入るなり私は平手に抱きつく










「わっ!!ビックリした(笑)どした?大丈夫?」


「ありがとう…」


「え?私なんかしたっけ?」


「誕生日…テレビでは大丈夫って言ったけど実際ショックだった…でも平手がさっきLINEくれて嬉しかった」


「すごく悲しそうな顔してたから大丈夫かなって…でも少しでも元気になってくれたなら私も嬉しい…」


「ありがとう」











そう言うとこっちを向き直した平手に抱き締められる












「ん?平手?」


「リサ、私はリサの事見てるからね。だからいつでも素直に甘えていいからね」


「ありがとう」










私はこの人から抜けられる日は来るのだろうか…









いや、今はそばにいたいから考えるのやめよう









平手、ありがとう